主催:日本SF作家クラブ 後援:徳間書店
小説、評論、漫画、イラスト、映像、音楽など、ジャンルやメディアにとらわれず、対象年度内に発表されたSF作品の中からもっともすぐれた業績を選んで顕彰し、SF界の発展に寄与することを目的として、1980年、日本SF作家クラブにより創設された。
部門賞はなく、選ばれるのは大賞1点(もしくは2点)のみ。功労賞的意味合いで特別賞が選ばれることがある。
ファンが投票で選ぶ星雲賞に対し、SFのプロが選定することから、日本の
ネビュラ賞といわれることもある。
受賞作
- 第1回(1980年):「太陽風交点」堀晃
- 第2回(1981年):「吉里吉里人」井上ひさし
- 第3回(1982年):「最後の敵」山田正紀
- 第4回(1983年):「童夢」大友克洋
- 第5回(1984年):「幻詩狩り」川又千秋
- 第6回(1985年):「首都消失」小松左京
- 第7回(1986年):「笑い宇宙の旅芸人」かんべむさし
- 第8回(1987年):「帝都物語」荒俣宏
- 第9回(1988年):「岬一郎の抵抗」半村良/「快男児・押川春浪」横田順彌・會津信吾
- 第10回(1989年):「上弦の月を喰べる獅子」夢枕獏
- 第11回(1990年):「アド・バード」椎名誠
- 第12回(1991年):「サラマンダー殲滅」梶尾真治
- 第13回(1992年):「朝のガスパール」筒井康隆
- 第14回(1993年):「ヴィーナス・シティ」柾悟郎
- 第15回(1994年):「戦争を演じた神々たち」大原まり子/「女性状無意識」小谷真理
- 第16回(1995年):「言壷」神林長平
- 第17回(1996年):「ガメラ2」金子修介
- 第18回(1997年):「蒲生邸事件」宮部みゆき/「新世紀エヴァンゲリオン」庵野秀明
- 第19回(1998年):「BRAIN VALLEY」瀬名秀明
- 特別賞:星新一/NHK人間大学『宇宙を空想してきた人々』/井上雅彦監修『異形コレクション1〜6』
- 第20回(1999年):「チグリスとユーフラテス」新井素子
- 第21回(2000年):「日本SF論争史」巽孝之
- 第22回(2001年):「かめくん」北野勇作
- 第23回(2002年):「アラビアの夜の種族」古川日出男/「傀儡后」牧野修
- 第24回(2003年):「マルドゥック・スクランブル」冲方丁
- 第25回(2004年):「イノセンス」押井守
- 第26回(2005年):「象られた力」飛浩隆
- 第27回(2006年):「バルバラ異界」萩尾望都
- 第28回(2007年):「星新一 一〇〇一話をつくった人」最相葉月
- 第29回(2008年):「新世界より」貴志祐介/「電脳コイル」磯光雄
- 第30回(2009年):「ハーモニー」伊藤計劃
- 第31回(2010年):「日本SF精神史」長山靖生/「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦