大分県は森林が約71%を占める”山の国”である。大分自動車道を福岡方面から日田に入ると左右に連なる山々、釈迦岳など津江日田山群だ。さらに走ると車窓に湧蓋山、由布山、時にはくじゅう連山や祖母・傾山などが遠望できる。 JR日豊本線で県内を南下すれば、宇佐平野の向こうに院内、耶馬渓、国東半島の山々。大分平野を過ぎると目にちょうど良い高さに姫岳、鎮南山、彦岳などが続く。豊後水道沿岸の山々は、海の照り返しを受けて冬でも明るい。 「大分百山」は、日本山岳会東九州支部が、1980年に、県内で名前が付いている山が1000余りあり、その中から「姿が美しい山」「地元の人に親しまれている山」「登山、ハイキングができ…