東北新幹線で、小松健一さんの「啄木 賢治 北の旅」を読んでいた。 これから賢治の記念館などをめぐる旅だったので、賢治のことを読もうと思って持ってきたのだが、啄木のキャラが濃すぎて啄木の部分ばかり印象に残ってしまった。 「モーリオ=盛岡」 「イーハトーブ=岩手の理想郷」 「ハナムキーヤ=花巻」 独特の言語感覚で語られる地名、広大な大地は未知なる地、透明な地図にピンでしるしをつける。 賢治のもつ科学への造詣。 白衣の天使への初恋。 賢治の世界観は空高く広がり続ける・・・ 美しい写真も豊富に掲載され、作者の思い入れが強くて面白い本。 夢中で読んでいるうちに、ミントグリーンの新幹線が1時間ちょっとで新…