新石垣空港は、沖縄県石垣市にあり、沖縄県が設置管理する地方管理空港であり、2013年3月7日に開港した。愛称は「南ぬ島石垣空港」(ぱいぬしまいしがきくうこう)。
新石垣空港開港まで供用されていた石垣空港は、滑走路長が1,500mと短く、ボーイング737-400・500・700のような小型ジェット機ですら、重量制限が課せられているため、搭載燃料の都合上、福岡以遠の本土とは直行便を就航させることができない状態にあった。
また、空港の北には国指定のフルスト原遺跡があり、南には市街地が広がっているため、現空港の拡張は不可能であることから、中型ジェット機が就航可能な新しい空港の建設が計画された。
新石垣空港では2,000mの滑走路が整備され、総事業費は約420億円。
さんご礁を埋め立てる当初計画に国内外で反対運動が高まったほか、地元農家の抵抗もあって建設場所が3度変更されるなどの紆余曲折を経て、2000年に島東部の海沿いの陸地が新空港予定地としてようやく選定された。
2005年12月、申請後3ヶ月で国土交通省より飛行場及び航空灯火設置の許可を受けた。
新石垣空港の供用開始によって中型ジェット機の離着陸が可能となり、首都圏への直行便の運航が可能になった。それにより、首都圏までの飛行時間は約1時間近く短縮された。
なお、海上保安庁第十一管区海上保安本部石垣航空基地も開港と同時に石垣空港から移転し、同空港を使用している。
IATA 3レターコード | ISG |
ICAO 4レターコード | ROIG |
滑走路方向 | 04/22 |
滑走路全長×全幅(m) | 2,000×45 |
滑走路面 | 舗装 |
ターミナルビルの建設・管理・運営は旧石垣空港とは異なり、新たに設立された「石垣空港ターミナル株式会社」が管理・運営している。
新たなターミナルは地上4階建て。主要な設備を1階に集中させることで「利用者に分かりやすくスムーズな動線の設定」となっている。
航空会社 | 行先 |
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日本トランスオーシャン航空 | 東京国際空港、関西国際空港、那覇空港、宮古空港、与那国空港 |
琉球エアーコミューター | 那覇空港、宮古空港、与那国空港 |
全日本空輸 | 東京国際空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港*1、那覇空港、宮古空港 |
Peach Aviation | 関西国際空港、那覇空港 |
スカイマーク | 成田国際空港、神戸空港、那覇空港 |
*1:夏季のみ就航