新津車両製作所は、新潟県新潟市秋葉区(旧:新津市)にあり、総合車両製作所新津事業所がかつて東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道車両製造部門だったときの名称。
首都圏を走るE231系等のJR東日本の電車以外にも私鉄の電車も製作する。
山手線のE231系については全車両を製造するなど、現在では「鉄道車両メーカー」の一角を占めるようになった。
2014年4月1日、会社分割し、車両製造事業を総合車両製作所(J-TREC)に継承させ、「総合車両製作所新津事業所」として発足した。
初代のJR東日本会長に就任した山下勇が提起した「車両自社生産」実現への強い思いが、「新津車両製作所」の実現・稼動開始へとつながった。設立への具体的な動きは1991年に始まる。既存の新津車両所を東急車輛製造からの技術供与を受け「鉄道車両工場」へ転換する形で準備が進められ、1994年京浜東北線向けの209系電車の製造に着手、翌1995年4月に第一編成の落成にこぎつけた。しかし、「車両自社生産」実現推進を提起した当の山下は、新津自製第一号の落成を待たず逝去した。
E231系電車など、新津車両製作所製の車内に型式符号などとともに記されている「新津車両製作所」のロゴは、初代JR東日本会長・山下勇の筆によるものといわれている。
工場敷地内にある線路にて試験や試運転をした後、最終確認のため本線を走行する。区間は、信越本線 新津〜羽生田間を3往復する。
E233系3000番台高崎車では工場構内都合で、新津〜羽生田間3往復走行後、『新津〜(信越本線)〜上沼垂信号場〜(白新線)〜新発田〜(羽越本線)〜新津』のデルタ線を利用し、試運転を兼ねた方転回送を行っている。
*1:一部の編成が当時の東急車輛製造との共同製作であり、該当の車両については車内の車番表示ステッカーに東急車輛と新津車両製作所の連名が記されている。