角界の歴史に名刻む偉業/尊富士110年ぶり新入幕V(2024年3月26日『東奥日報』-「時論」) 大相撲春場所で、五所川原市出身の東前頭17枚目尊富士(伊勢ケ浜部屋)=本名石岡弥輝也、木造中-鳥取城北高-日大出=が13勝2敗で新入幕初優勝を決めた。新入幕の優勝は1914(大正3)年夏場所の両國以来110年ぶり。角界の長い歴史に名を刻む偉業を成し遂げた。 初土俵から所要わずか10場所での優勝は110年前の両國の11場所を抜き史上最速となる。また新入幕初日からの連勝記録11は、昭和の大横綱大鵬に並ぶ快挙である。三役以上の上位陣が振るわない今場所で、平幕ながらひときわ輝く活躍ぶりを見せた。 本県出身…