文学や漫画といった書籍、音楽、映画、美術、演劇など文化全般を愛好する女性を指す。アウトドアではなく、インドアな趣味を持つ女性ともいえる。単に各文化を鑑賞しているだけではなく、その文化に対して強い思い入れを持っているかどうかがポイントとなる。
もともとは学校のクラブなどでの分類で使われる「文化系」*1と「女子」を組み合わせたと思われる。なぜ「女子」という表記が選ばれたのかは、学校的価値観の延長、また女性性を薄めているなどが考えられる。
ネットなどで見かけるジャーゴンだったが、『ユリイカ』2005年11月号での「文化系女子特集」でまとまった形で提示された。『ユリイカ』では、オタク女子からジャニオタ、文学、お笑い、メガネ男子など様々なジャンルの文化を愛好する女性による文章が掲載されている。
その発端は下記の通り。
http://d.hatena.ne.jp/./Tigerlily/20060430#p2
「文化系女子カタログ」は、『オタクVSサブカル!』参加女性陣を面白がった郡編集長(当時)に「何か企画ない?」と呼びかけられた堀越さんが、この機会に他のところではあまり読めない原稿を頼みたい人々を思い、オタクもサブカルもハイカルチャー(とされているもの)もすべてカバーできる幅を持つ語として「じゃあ文化系女子」、と言ってみたところからはじまった、と聞いています。
もともとこの特集は、今まで語られてこなかった女性発の文化を女性自身の手で語ってもらおうという試みであり、「文化系女子というカテゴリ」を作ろうとした訳ではなかった。
その後、『ダ・ヴィンチ』2006年4月号でも「カワイイ文化系女子としたい」という特集が組まれたことにより、この言葉の認知度が上がったが、『ダ・ヴィンチ』の記事は「カワイイ」「したい」という単語が象徴するように男性視点が強いのが特徴。「文化系女子チェックリスト」があったため、この部分が広まっているが、あくまでそれは『ダ・ヴィンチ』流の定義であることに注意。
「文系女子」「文科系女子」という異表記も見受けられるが、「文系」「文科系」では意味が違ってしまうため、「文化系女子」という表記が一般的と考えられる。
*1:対義語として「運動系」「体育会系」