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指令破壊

(サイエンス)
しれいはかい

打ち上げたロケットのミッション達成が不可能であると判明したとき、地上からの指令によってロケットを破壊すること。
ロケットは打ち上げられたあと、あらかじめ予定された飛行経路をたどっていく。なんらかの理由によってある程度以上コースを外れると、その後どうやってもペイロードを所定の軌道へ投入できなくなるとわかることがある。
そのままロケットを飛ばし続けると地上に落ちる危険性があるので、被害を最小限にするために指令破壊を行う。
具体的には、ロケットの上下方向に一直線に装着された爆薬を爆破し、推進剤のタンクを割って推進剤を空中へ放出する。燃料を失ったロケットエンジンは停止してそのまま落下し、全体がいずれ空力破壊に至る。もしくは、タンク破壊時に複数の推進剤が接触して、ロケット全体が爆散する。

日本のロケット開発におけるおもな指令破壊

  • H-IIロケット8号機(打ち上げ後240秒で、1段目エンジンのLE-7が予定外の停止)
  • H-IIAロケット6号機(固体ロケットブースター1本を、燃焼後分離できず)
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