「一月は行く。二月は逃げる。三月は去る。と昔からいわれるように、三学期は、あっというまに過ぎてしまいます。だからみなさん、いままで以上に一日一日がんばってください」 大昔、ぼくが小学二年生か三年生のころ、三学期の始業式で校長先生がおっしゃったことばだ。「一日一日」は「毎日」だったかもしれないが、あとは鮮明に憶えている。「一月は~」ではじまる頭韻に、子どもながら、なるほどなあ、といたく感心したからだ。(むろん当時は、頭韻とは知らなかったけれど)。 ともあれ、この一月なかばから、いつにもまして飛ぶように時が流れてしまった。読んだ本はたった三冊だけ。それも二冊は寝ころんで。「今年は本をたくさん読もう…