The Texas Chain Saw Massacre
テキサスを自動車旅行中の若者たちが、謎の一家に次々と惨殺されていく。
ホラー映画史にその名を留める名作。トビー・フーパーらは、食人鬼エド・ゲイン事件をヒントに、この映画を思いついたという。サスペンスや緊張感ではなく、即物的に次々と人が殺されていく展開を前面に押し出した作風は、公開当時に大きな衝撃を与えた。ハンマー、屠殺用フック、そして電動ノコギリ…。直接描写は殆ど無いものの、粒子の荒れた映像と効果音とも音楽とも取れる不快な音響などもあって、不気味な映画になっている。ザラついた映像は低予算だったので16ミリで撮影をした為。それがかえって異様な雰囲気を醸し出し、作品を成功に導いたのである。
また、人面皮を被り、電動ノコギリを持ってどこまでも追い駆けてくる大男レザーフェイスは、ホラー映画に残る傑出したキャラクターとして人気を博している。