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悪の力

(映画)
あくのちから

悪の力 [DVD]

悪の力 [DVD]

Force of Evil

1948年のアメリカ映画。日本未公開。DVD発売。
監督:エイブラハム・ポロンスキー
原作:アイラ・ウルファート
脚本:アイラ・ウルファート、エイブラハム・ポロンスキー
主演:ジョン・ガーフィールド

放映題『苦い報酬』。

 1940年代のアメリカ映画で最も政治的といわれるフィルム・ノワールの傑作。
 エイブラハム・ポロンスキーの初監督作にして代表作である。マーティン・スコセッシは、本作が『ミーン・ストリート』(73)、『レイジング・ブル』(80)、『グッドフェローズ』(90)に影響を与えたと述べている。
原作は共同脚本も手がけた作家アイラ・ウルファート(1908-97)の初の小説『タッカー一味』(1943)。
ベン・タッカーの実在のモデルはユダヤ系マフィアのダッチ・シュルツ(1902-35)で、悪徳弁護士ジョー・モースのモデルはシュルツの弁護士J・ディクシー・デイヴィス(1905-70)。

1930年代のニューヨーク。7月4日の独立記念日に、違法の数当て賭博を行なう低所得層の多くは、幸運を呼ぶとの迷信から、合衆国独立の1776年にちなんだ776に賭ける。悪徳実業家ベン・タッカー(ロイ・ロバーツ)は数当て闇賭博の胴元統合と独占を企み、ウォール街の弁護士ジョー・モース(ジョン・ガーフィールド)の入れ知恵により、政治家に献金し、数当て賭博合法化の工作をさせている。彼らは7月4日の競馬の第3レースで配当の数字を操作し、数当て闇賭博で大人数が賭けている776を当てさせる。払い戻し不能に追いこまれたニューヨークの各胴元は、タッカーの融資を受け、傘下におかれる。ところが、自分を犠牲にしてジョーに法律を学ばせた、ジョーの兄リオ(トーマス・ゴメス)は50歳になる真面目な男で、ハーレム地区で弱小胴元を経営している。ジョーは疎遠にしている兄に恩返ししようとし、破産に追い込まれたリオは渋々ながら胴元連合の責任者になる。だが成功したかに見えたタッカーとジョーの計画は大きく狂い始める。

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