西尾維新による推理小説・ライトノベルシリーズ。イラストはVOFANが担当。 2014年10月に第1巻『掟上今日子の備忘録』が講談社BOX(講談社)より刊行された。以降「忘却探偵シリーズ」として続刊がリリースされている。 犯人として疑われやすい青年・隠館厄介を助けるため、ある理由から“忘却探偵”と呼ばれる掟上今日子が事件を解決していく物語。
今週のお題「手帳」 TSUKASAです。TSUTAYAではありません。 今週のお題は「手帳」。 ニートでほとんど自室から出ないわたしでも手帳を持っています。 [rakuten:book:20426951:detail] これです(たぶん)。 この手帳を日にちごとのスケジュールが書きやすいこと、あと、色で選びました。色は黒です。 わたしは新生活に向けて3月に手帳を買っているのですが……… 予定が全然埋まりません! 2000円近くするのに………。わたしのお金が無駄に盗まれた気分です。 わたしはテレビっ子でテレビ番組で紹介された本やグルメなお店をスマートフォンにメモしています。 それ以外にも、お得な…
小説・忘却探偵シリーズを最初から順番で読みたい! 忘却探偵シリーズとは 2014年に発売された「忘却探偵の○○」という推理小説のシリーズです。ドラマにもなった作品なので名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。 ハイペースで出版されていく「忘却探偵」。はじめから読んでみたい!と思っている人も多いと思います。今回はどの順番で読むとよいのか説明します。 小説・忘却探偵シリーズを最初から順番で読みたい! 忘却探偵シリーズとは? 読む順番は? 講談社 単行本 掟上今日子の忘備録 掟上今日子の推薦文 掟上今日子の挑戦状 掟上今日子の遺言書 掟上今日子の退職願 掟上今日子の婚姻届 掟上今日子の家計簿 …
夜分に失礼します。こけらです。 今回は西尾維新さんの『掟上今日子の鑑札票』です。 本作は【忘却探偵シリーズ】の13作目にあたります。 前々作、『掟上今日子の乗車券』巻末で予告されていた『五線譜』と、その次の『伝言板』をすっ飛ばしての本作。西尾さんの予告詐欺は今に始まったことではないので、気長に待つとしましょう。 ちなみに「鑑札」とは、居住区に飼い犬を登録した時に発行されるものだそうです。登録番号が明記されていて、飼い犬には必ずつけておかなければならないとか。人間で云うところの戸籍登録証明書みたいなものでしょうか。 あらすじ 「私は彼女を知っている。忘却探偵になる以前からね」 殺人未遂事件の容疑…
「いとしの漫画たち」と題して、本日から週刊少年ジャンプで短期連載で終了してしまったいわゆる打ち切り漫画を紹介していきます。ご興味ある方はご覧いただければ幸いです。 今回紹介するのは「暗号学園のいろは」 https://www.amazon.co.jp/暗号学園のいろは-1-ジャンプコミックス-岩崎-優次/dp/4088834399 掲載期間は2022年11月21日から2024年2月5日とおよそ1年3ヶ月ほど 全6巻となっており、ある程度の長さはありストーリーも着地していたので打ち切りではないかもしれませんが、個人的にはもっと深掘りして欲しいところは多々ありました。(このストーリーの余白の残し方…
掟上今日子の忍法帖 2022.6 今回は、忘却探偵シリーズ14巻です。 雑誌掲載の短編3本。前回の事務所破壊を受けて、バーチの保護の元?ニューヨークに拠点を移した今日子さんが、忍に纏わるキーワードが介在する事件に挑む話でした。時折出てくる横文字が癖になる。 感想 〜掟上今日子の手裏剣〜 セントラルパーク内で、手裏剣の刺さった遺体が発見される。死因は『SHURIKEN』に付着した毒。パーク内の散歩を習慣としていた日本人ということで、今日子さんが容疑者に。 今回の3本は全てリバルディ警部とキャステイズ警部補&今日子さんという立ち回りで、リバルディ警部の重箱の隅をつつくような神経質さには中々辟易しつ…
掟上今日子の鑑札票 2021.4 今回は、忘却探偵シリーズ13巻です。 これまでとは毛色の違った、今日子さんの過去に迫るような話でした。急にハードというかシリアス展開で、積み上げてきたものをぶち壊すような、これもまた西尾維新さんらしいストーリーなのかなーと感じました。 あらすじ ある総合病院の一室、某大企業の重役が狙撃された。遠く離れた建設現場で作業員として働いていた隠館厄介は、容疑を掛けられる。しかし、事件はここで終わらず厄介が病室に呼び寄せた今日子さんも狙撃されてしまう。 一命を取り留めた今日子さんであったが、推理用語を忘却したばかりか、アイデンティティの忘却すらも忘却してしまっていた。さ…
掟上今日子の設計図 2020.3 今回は、忘却探偵シリーズ12巻です。 今日子さんvs爆弾魔。二転三転するストーリーと最後は心温まるエンドでした。うーん、何か物足りない感もありますが…。 あらすじ 立体駐車場を爆破して見せた學藝員9010を名乗る人物。次なる標的は、町村市現代美術館であると告げその動画は閉じる。 人死はなかった駐車場の爆発だったが、爆発元の車の所持者が厄介だったことで、厄介は容疑者となってしまう。今日子さんの別の方法の提示で事無きを得た後、美術館での爆発の阻止に動く。 感想 最近ちょっと思うのが、名探偵コナンって小さくなった名探偵が事件を快刀乱麻を断つ勢いで解決していく話だけれ…
掟上今日子の乗車券 2018.10 今回は、忘却探偵シリーズ11巻です。 名探偵は行く先々で事件に遭遇する_を体現した短編群でした。今日子さん曰く探偵の営業とのことでしたが、親切さんを鍛える為でもあった…? 感想 〜今日子さんin寝台列車『ひらめき』〜 三段ベッドが両側、4人が寝泊まりする列車で1人が殺害された事件。入室した順番と同室している人がいる中で殺人をする精神がポイントでした。 というのも、被害者と2,3人目の入室者は会話をしていたものの、それは4人目の入室者が被害者のフリをしていただけで、実は4人目ではなく2番目に入室して最初に殺人を行なっていたという順番が正しい。 2.3人目が寝静…
掟上今日子の色見本 2018.1 今回は、忘却探偵シリーズ10巻です。 2桁ナンバリングまで来ました。現状だと残すは4冊。今日子さんの過去に少し迫れるかとや最速の探偵はすぐにその可能性を断ってしまいましたね…。 あらすじ 「掟上今日子は預かった。返して欲しければ、十億円用意しろ」 親切守の元に掛かってきた電話は脅迫電話であった。今日子さんの残したメッセージから2億円の準備に成功するも、犯人の狙いはお金ではないらしく…。 「かつては戦闘機並みのお値段がついたこともある私の頭脳も、安く見積もられたものですね」 感想 今回は誘拐された今日子さん。これまで何度か自分は記憶を失う一方で、探偵に恨みを持つ…
掟上今日子の裏表紙 2017.5 今回は、忘却探偵シリーズ9巻です。 今日子さんがアリバイの証人になる事件が前にありましたが、今回は容疑者に。相棒役は、厄介だったり警部だったりの合わせ技。裏表紙ということで、コインを始め表裏の物も多数登場したしました。 表紙裏には警官コスの今日子さんが! あらすじ 「初めまして。容疑者の掟上今日子です」 メガバンク御曹司でコインコレクターの十木本未末が密室で刺殺された。傍には眠っている今日子さんが剣型貨幣を握っていたことで、強盗殺陣未遂で現行犯逮捕となったのだ。 取り調べをするその強面から冤罪製造機の異名を持つ日怠井警部は、今日子さんの『専門家』冤罪体質の隠館…
掟上今日子の旅行記 2016.11 今回は、忘却探偵シリーズ8巻です。 旅行記という名の通り、まさかの外国編。それもフランス・パリ。忘却探偵らしく毛色が違うテイストで、探偵vs怪盗の構図でした。 あらすじ 『ごきげんよう。近日中に、エッフェル塔をいただきに参上致します。なにとぞご用心ください。 怪盗淑女』 例によって冤罪で退職を強いられた厄介は、退職金代わりのフランス行きのチケットを手にする。降り立った空港で、思いがけず今日子さんを発見するが…。 「初めまして。怪盗の掟上今日子です」 感想 何というかボーナスステージのような話でした。肩透かし感は確かにありましたが、オチはそこそこ綺麗だったかな…
掟上今日子の家計簿 2016.8 今回は、忘却探偵シリーズ7巻です。 雑誌掲載2本と書き下ろし2本の短編集。相棒はそれぞれ男性警部。タイトルの家計簿らしさはなし…? 感想 〜掟上今日子の誰がために(クイボノ)〜 吹雪の山荘というクローズド・サークルで起きた殺人事件の話。隔離された場所での殺人は逆に容疑者が絞られるという点で、起こすメリットは少なそうだが…。 クイボノというのは、推理小説用語のようでその殺人による利益を考える事らしい。その線で行くと、殺人が発生した事で無用な滞在を強いられることになった状況は、ほとんどの宿泊客や宿の主人にとって傍迷惑な話であり、容疑から外し易いという事になる。まー…
掟上今日子の婚姻届 2016.5 今回は、忘却探偵シリーズ6巻です。 今日子さんの講演会とか厄介へのインタビューはさておき、ある意味探偵らしい身辺調査の話でした。それでいてトリッキー。厄病神というのは本当に存在するか否か…。 あらすじ 今日子さんの講演会は、有る事無い事織り交ぜながら盛況の内に質問コーナーに移り変わる。最後の質問で、黒髪の女性は似たような男性を好きになり失敗するという話題を持ち出す。 隠館厄介は言わずもがな冤罪体質である。そんな厄介に冤罪についての取材の話が舞い込む。そのインタビュアーとして現れた囲井都市子は、先日の黒髪の女性であった。取材の後、囲井さんはこう告げる。 「隠館さ…
掟上今日子の退職願 2015.12 今回は、忘却探偵シリーズ5巻です。 4つの死体の事件を繙く一応シリーズ初の短編集ということらしい。ということで、死体が4つ。このシリーズって、始めは古典部シリーズのように身近なミステリーを解決するパターンかと思っていましたが、しっかり殺人事件も取り扱いますよと。 相棒役はそれぞれ女性警部でした。 感想 〜掟上今日子のバラバラ死体〜 バラバラ殺人被害者は聖野帳。数々の悪事で恨まれている人も多い。しかし、死因は絞殺。その後で鋸で15分割。バラバラにするのは2時間ほど掛かる工程であり、何故犯人は現場に長く止まる選択をしたのか。そこまで深い怨恨だったのか。 容疑者が…
掟上今日子の遺言書 2015.10 今回は、忘却探偵シリーズ4巻です。 章は細かく分かれていたものの、ストーリーは1つでした。遺言書が一応テーマ。そして、1巻以来の厄介くんでもありまして、少し嬉しい。確かに幸不幸のバランスは取れている…?! 表紙はセーラー服今日子さん。本編でもそのシーンあり。 あらすじ 古本屋『真相堂』での仕事の帰り道、隠館厄介は飛び降りて来た女子中学生・逆瀬坂雅歌の直撃を受ける。骨折で済んだ厄介であったが、自殺未遂の少女は飛び降りる前に遺書を残しており、それはとある漫画の引用句であった。 当の漫画家の阜本舜は、自身が少女の自殺を招いたとして廃業を考えていた。それを阻止する為…
掟上今日子の挑戦状 2015.8 今回は、忘却探偵シリーズ3巻です。 3本とも死者が出る話でした。アリバイトリック、密室、ダイイングメッセージというミステリーの有名所を抑えながら少しずらすといったテイスト。 3本それぞれ今日子さんの助手役は変わり、警部関連でした。これまでも今日子さんの魅惑さ妖艶さは滲み出ている所ですが、何かいよいよ魔性という感じでした。 感想 〜掟上今日子のアリバイ証言〜 鯨井という元スイマーの男が、アリバイ工作の為に目立った風貌の女性に声をかけるのだが、その女性が今日子さんだったという話。忘却探偵はアリバイの証人にはならない、というこの作品ならではの面白い展開。 最初は倒叙…
掟上今日子の推薦文 2015.4 今回は、忘却探偵シリーズ2巻です。 表紙絵の通り額縁がテーマの2巻。語り部は親切(おやぎり)守という警備員に変わりましたが、もしかして毎巻変わるパターン?話自体は事件が2つでしたが、1冊として繋がっているという形式でした。 冒頭から語り部の一人語りで、西尾維新さんらしさがのっけから出ていて、ページ数が400頁弱と多少中弛み感もありましたが、面白かったです。挿絵が無いのにも慣れてきたような。 感想 〜鑑定する今日子さん〜 念願の警備会社に入社し、美術館の警備に当たっていた親切守が任を解かれるまでが書かれた話。その引き金となった人物は3人いるという。 まず1人目は…
掟上今日子の備忘録 2014.10 今回は、忘却探偵シリーズ1巻です。 2015年にドラマ化もされたシリーズ。2024年現在で14冊刊行の、寝ると記憶がリセットされてしまう探偵・掟上今日子が1日で事件を解決するミステリー作品。今巻は、4つの事件が収録。 ラノベ感想の当ブログにおいて扱うのは微妙なラインですが、このブログはラノベを中心に感想を残すサイトという事で一つ。面白いかどうかが重要とした場合、ジャンル分けは却って不必要ですし。 ですが、いつもの西尾維新さん作品にしては言葉遊びが鳴りを潜めていたのも事実でした。随所にらしさも見られましたけどね。 感想 〜初めまして、今日子さん〜 冤罪を受けや…