「フリコラージュ」という造語がいい。 「振り子」と「ブリコラージュ」が掛けてあるダジャレですね。 この言葉に至るまでのプロセスがこの本の醍醐味です。 フリコラージュ 臨床のフリコラージュ: 心の支援の現在地斎藤環 (著), 東畑開人 (著) 斎藤環先生と東畑開人先生の対談。 すぐ二項対立を持ち出す東畑先生に、環先生が「そうでもあるし、そうでもないし」と応えているうち、東畑先生から新しい連想が出てくる。 そういう流れで、回を重ねるごとに面白くなっていく。 東畑先生は80年代の生まれだからか「80年代は生活が豊かで、人々の関心が実存にあった」みたいな論を出しますが、そうかなあ。 「80年代が実存主…