雨が降らない日が続くと、遠くの景色が白っぽく「もや」がかかったようになります。特に山の景色を見ると、遠くの山ほど白く見えます。 蔵王から見た遠くの山の景色 遠くの山ほど白っぽく見える 空気中には、水蒸気や、PM2.5、塵(ちり)、黄砂などの小さな粒子状の物質がたくさん浮遊しています。 太陽光が、空気中のこれらの粒子にぶつかると、すべての波長の光(すべての色の光)が散乱(ミー散乱)を起こすため、見ている私たちの目には白い光(昼間の太陽をまともに見た時と同じ色)となって飛び込んできます。光の散乱については、本ブログの「乳白色の温泉のメカニズム」を参照していただければと思います。 遠くの山ほどより白…