蓋棺録「加藤秀俊」。 加藤 俊先生が(1930年(昭和5年)4月26日 ー2023年(令和5年)9月20日)が亡くなった。高名な社会学者だった。享年92。 加藤秀俊『整理学』をはじめとする名著や対談などはよく読んできたし、NPO知研でもお呼びして謦咳に接したこともある。 『加藤秀俊著作集 10 人物と人生』(中央公論社)を読んだときに抜き出した文章を記す。 加藤秀俊が語った「人物と人生」は、今日の時点でも納得感が高い。若いときにも読んだと思うが、本当には理解できなかったのだろう。人生の秋霜を経てきて、改めて読むとうなづくことが多い。 ・「生きがい」ある人生とは、プライドをもって生きることができ…