1972年4月、滋賀県生まれ。 93年、成安女子短期大学造形芸術科を卒業。 97年、第9回写真3.3m3(ひとつぼ)展グランプリを受賞し、同時期にフリーランスとして活動を開始。
滋賀県出身の川内倫子の大規模個展「M/E 球体の上 無限の連なり」と並行して催されている関連特集展示がこちら「川内倫子と滋賀」展で、特に滋賀と関わりの深い作品、そして県内の障がい者施設「やまなみ工房」を舞台とした作品<やまなみ>シリーズが数多く紹介された。 【会期】R5.1/11~5/7
2022年は29のアートな展覧会を鑑賞。 コロナ禍で延期になってた展覧会がたくさん開催された一年となりました。 今年のベスト12の内、まずは12位から7位までを紹介します。
www.operacity.jp 先日、こちらのオペラシティで開催していた「川内倫子展」に行ってきました。 前に別の展覧会で川内倫子の写真を見たことがあって、すごく好きだな〜と思っていた写真家さん。 テーマの「M/E」というのは「母なる大地(Mother Earth)」という意味と、「私(Me)」という意味があるらしい。 普段、何も気にせずに見ているものを、「これは特別なことなんだよ!」・「すごいことなんだよ!」と思わされた感じがあったな。 左側のりんごの写真なんて、ありふれた光景なんだけど、りんごというものがあって、皮を向くナイフがあって、りんごを美味しいと思う自分(誰か)がいる、ということ…
ずっと行きたかった写真展に行ってきた。 川内倫子『M/E 球体の上 無限の連なり』(写真家 川内倫子氏の公式サイトは↓) rinkokawauchi.com 実は写真展に行くのは初めてで寡聞にして写真家 川内倫子氏についても今回まで知らなかった。それでも行こうと思い立ったのはこの広告に映る光がとても綺麗で一目で見惚れてしまったから。 オペラシティ自体には行った事があるけど会場のオペラシティアートギャラリーには初めて行くので、それも楽しみだった。 予約したほうがいいかな?と調べたら「事前予約なしでご入場いただけます」とサイトに記載があったのでそこまで混まないのかなーと油断して行ってみたら、とんで…
ボクには絶対に撮れない写真シリーズとして高橋恭司の次は川内倫子「M/E」を観に行った。勿論高橋恭司のようなあの世感は感じない。会場は圧倒的に女性が多く、ちょっと苦手としていたふわキラのイメージが離れなかったリンコさんだけれど、デジタルになった頃からは棘と毒も感じられて好印象。ボクの中でも素直にああ綺麗だなと思えるようになった。以前の東京都写真美術館からの流れから確実にアップデートされてふわっとしながらも奥行きを感じられた。ボクはリンコさんのプロっぽくない映像が好きである。 川内倫子: M/E 球体の上 無限の連なり|
ヴィヴィアン・サッセンについて書かねばならない。私が今日費やした5000円前後の交通費、700円の食費、1500円のチケット代は全てサッセンのためであったと言っても過言ではない。それぐらい強烈な体験だった。ヴィヴィアン・サッセン。 休日の朝なのにいつもより早く家を出なければならないというのがもう憂鬱すぎるのだが、行くと決めたら行く。その程度の意志力はかろうじて残っているらしい。 ただ毎度の如く何かを忘れる自分は今回モバイルバッテリーを不携帯。私のスマホはすでにバッテリー容量80%で、家と職場を往復する分では特に問題ないが、遠出をすると一日は厳しい。いや、なんか行きの電車の中ですでに50%代にな…
京都まで出る。鞄の中に本を入れ忘れている。ポルタの古本市のワゴンで、ジョン・ライドンの自伝『STILL A PUNK』を見つけて買う。京都市京セラ美術館で「金曜ロードショーとジブリ展」(見る価値があるのは竹谷隆之の「王蟲の世界」の部屋だけ)を通り過ぎて、「川内倫子 Cui Cui+as it is/潮田登久子 冷蔵庫/ICE BOX+マイハズバンド」展を見る。潮田登久子の、「マイハズバンド」もよかったが、とにかく冷蔵庫の写真たちが最高。真正面から撮って、プリントして、みっしり並べてある。本当にいい写真の、いい展示だった。併設の川内倫子の写真は、その表現に最適のフォームが選ばれているのだか、私は…
年度末&新年度で職場も育児もバッタバタです。 読者の方もそんな毎日をお過ごしでしょうか? 今回オススメするのはそんなバタバタしているときだからこそ読んでほしい、眺めてほしい本です。 働く人、子育てを頑張る人へオススメの本 その21 『そんなふう』川内倫子 ナナロク社 2020年 そんなふう 作者:川内倫子 ナナロク社 Amazon 趣味で(一応)写真をやっているので、写真家・川内倫子さんのことは知っていました。 というか、仲間内で彼女の光具合や空気感が好きなメンバーがいるため、私の中ではものすごく有名な方です(実際、本当に有名な方ですが)。 この本は彼女が子どもを妊娠、出産、そして子育てをする…
2月3日 蔵前のギャラリー巡りの日。 ① 溜まりつく光 | MJK Gallery 展示のサムネイル写真とタイトルに惹かれたこの2人展は双方の作風は全く異なるけれど不思議な調和があることが興味深かった。 ↓ ② Language of shape Vol.2形の言葉 Vol.2 | 足立涼子2024/2/1(thu)〜18(sun) – iwao gallery ここは毎回良い展示。今回も素晴らしかった。普段は作品を「ブック形式」で極少数で発表する作家がギャラリーという空間で「世界は届かぬ言葉の記録で充ちている」とのステートメントを携えて結晶*1をモチーフとしたモノクロームの世界観は静謐で、私…
OUT ♯393 雑誌「IMA(イマ) Vol.29 2019年8月29日発売号」 美しい写真が上質な紙に印刷されているかなりリッチな雑誌IMA。この号の特集は「川内倫子のまなざし」だ。川内倫子はかなり好きなフォトグラファーで恵比寿の写真美術館をはじめ様々な美術館で作品を観てきた。今回この特集で幼い娘さんとアイスランドで撮影旅行をする様子が記されていて、自分も子を持つ親として新しい視点で彼女の作品を観る事ができた。今までアーティストとして彼女をある意味偶像的に見ていたが、同じ人間なんだな、とハッと気づかされた。かつての写真集「うたたね」「Halo」についての振り返りも語られていて、自分も当時の…
川内倫子「いまここ」 THE BOOK END 「Winter Show 〈堀尾貞治_廃材から生まれた千点の絵画〉」 VAGUE KOBE 黒宮菜菜「たましいのかたち Soul Form」 A-LAB
(確認できる範囲での)ライブ・インストアイベント参戦履歴(2023年)です。 掲載基準 ライブハウス・イベント現場での観戦 配信ライブ 有料配信:1曲以上の歌唱披露がある配信(有料:チケット、投げ銭、FC月会費等を含む金銭課金が必要なコンテンツ) 無料配信:3曲以上の歌唱披露がメインの配信 ※ アーカイブ視聴の場合でも、「配信開始日」で掲載 2023/12/28 (予定)大石由梨香 年忘れライブ @ 表参道 live space ZIMAGINE アーティスト:大石由梨香 2023/12/23 nikiie × IDE AYAKA presents Xmas sunset live “MAR-…
気づいたら、2023年も終わりに近づいていた。別に一年が終わるからといってそれで自分の何かが変わってしまうということなどあるはずもなく、ただ一年が終わるという、ただそれだけのことなのだが、一年の終わりは一つの節目で、考え、文章を書き、誰かと会って話すといったことを積み重ねていくうち、気づいたら自分が変わっていたことを振り返るきっかけにはなりうる。 じつは今年の2月、川内倫子さんの滋賀での展示の内覧会で、奈良美智さんにばったり会った。もちろん初対面である。ぼんやりと、川内さんが滋賀で撮った写真を眺めていたら、川内さんが「奈良さんだ」といって僕を引き合わせてくれたのだが、「奈良さん」と普通に言うか…
2021年から2023年までに鑑賞した美術館の企画展、コレクション展等を記録しました。【2023】・1/14 大竹伸朗展@東京国立近代美術館・1/21 桃源郷通行許可証@埼玉県立近代美術館・1/25 諏訪敦 眼窩裏の火事@府中市美術館・1/28 都築響一コレクション 大道芸術館・2/25 加藤泉 寄生するプラモデル@ワタリウム美術館・3/7 エゴン・シーレ展@東京都美術館 企画展示室・3/11 佐伯祐三 自画像としての風景@東京ステーションギャラリー・3/11 極楽鳥@インターメディアテク・3/12 お雛さま 岩崎小彌太邸へようこそ@静嘉堂文庫美術館・3/19 芸術家たちの南仏@DIC川村記念…
一ヶ月ほど前、この文章を目にした。 最近文章が書けなくなった - phaの日記 phaの文章は、ブログなどで前にときどき読んでいた。気づいたら売れっ子になっていて、著作も出ていて、すごいなあとか思っていた。で、これを読んでみて、「なるほど」と思った。phaは、文章書くことができなくなった理由として、書くことがなくなったとか、エネルギーがなくなったとか、いろいろ挙げているが、個人的によくわかるのは、ネットの雰囲気が自分に合わなくなった、ということである。自分はネットじゃなく、本とか書いているので、どちらかといえば日本語で書かれた紙媒体の世界といったほうがよいのだろうが、ここで書くことが、何か辛く…
「司書のおすすめ」(新着コーナー横) 図書館では、月に一度、司書のイチオシ本を紹介しています。月に1冊、手書き・イラストあり等、司書の熱い想いのこもった紹介文付きです。今月のおすすめはコレ! 『橙が実るまで』 田尻久子∥文 川内倫子∥写真 熊本の「橙書店 オレンジ」の店主、田尻久子さんの これまでの半生をたどる自分史です。 エッセイ40扁に写真40点が添えられています。 母親の出奔、育ての祖父母、父親との関係など、 少し複雑だった、自身の家族や家庭環境を綴っています。 時代は昭和。 幼いころ訪れた場所、日々の出来事、においを 懐かしく感じ、私自身の思い出と重ね合わせながら読み進めました。 「記…
9泊10日の北陸旅行、5日目。 文化の森おでかけパスを購入。以下の金沢市中心部の16の文化施設等に2日間1,000円で入場できる。 兼六園、金沢城公園(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)、金沢21 世紀美術館、県立美術館、県立歴史博物館、石川四高記念文化交流館、いしかわ生活工芸ミュージアム、金沢市立中村記念美術館、金沢能楽美術館、鈴木大拙館、前田土佐守家資料館、金沢市老舗記念館、金沢ふるさと偉人館、金沢くらしの博物館、国立工芸館、武家屋敷跡 野村家(成巽閣、加賀本多博物館は割引)。 文化の森おでかけパス 加賀百万石回遊ルートアプリというものもある。 https://play.google.…
朝=ホタテ出汁の雑炊/夜=とうもろこしの出汁豆腐、親子丼、唐揚げ、味噌汁 目黒の「ふげん社」に石川竜一さんの展示を見に行って来た。先月末、沖縄の石川さんのアトリエに訪れる予定だったが、同行者との予定が合わず中止になってしまっていた。今回ふげん社での展示のため、石川さんが東京に来ていたので、会いに行ったのだ。残念ながらインタビューの時間はとれなかったけど、ちょっとだけ話ができた。 会場には石川さんのファンがたくさん来ていて、最新刊の『z k』にサインをもらっていた。そのうちのひとりが石川さんに「仕事を辞めたばかりで今後どうしようか悩んでいる」と人生相談を持ちかけた。それに対して石川さんはじっと考…
いつかひとりで花火を見る日が来るかもしれない。そのときは、きっと、記憶に身をゆだねながら見るに違いない。 「橙が実るまで」 田尻久子(文) 川内倫子(写真) スイッチ・パブリッシング 図書館をよく利用する。ちょっと読んでみようかな、とか、高くて手が出ない、というような本をよく借りる。近所の図書館にない本でも、市内や近隣自治体の図書館にある本なら、取り寄せて借りることもできるので、ありがたい。 人気のある本は、予約して待つことになる。半月ぐらいで読める本もあれば、何年待っても順番の回ってこない本もある。長く待つことになると時々、なぜその本を読む気になったのかを忘れてしまったり、そもそも予約してい…
7月3日発売予定『母の友8月号』の「いま、読みたい本」で、「自分を縛っていた過去を読み替える」読書について、お喋りしてきました。 撮影は黑田菜月さん!可愛く撮ってもらえて幸せいっぱいです。 何時間も入り浸りたくなる喫茶店で美味しいコーヒーを片手に、「読むと呼吸が深くなる」3冊の本について、インタビュアーのSさんと語らうひとときを、とっても楽しみました。 アリス・マンローの『ディア・ライフ』と、デボラ・レヴィの『ホットミルク』を翻訳なさった小竹由美子さん&小澤身和子さんが訳される他の本にも大体いつも魅了されるのです……『私にぴったりの世界』は、まさにこのタイトル、装幀、帯文に一目惚れして書店で頬…