本賞は山田風太郎氏の独創的な作品群と、その作家的姿勢への敬意を機に、 有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されたものです。
2010年に始まった文学賞。10月中旬から下旬に発表される。
『巨鯨の海』 伊東 潤 光文社 2013年4月刊
『光圀伝』 冲方 丁 角川書店 2012年8月刊 『晴天の迷いクジラ』 窪 美澄 新潮社 2012年2月刊
『ジェノサイド』 高野和明 角川書店 2011年3月刊
『悪の教典』 貴志祐介 文藝春秋 2010年7月刊
地図と拳 (集英社文芸単行本) 作者:小川哲 集英社 Amazon 「地図と拳」 小川哲(著) 集英社 あらすじ 映像化だったら、エンターテイメントとして面白いかも知れない まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! おかげ様で書評グループのランキング1位にさせて頂き、ありがとうございます m(_ _)m 繁忙期でなかなか小説を読む時間が無く、マンガ中心になっておりましたが、少し余裕が出てきましたので、少しずつ小説の割合を増やして行ければな〜と思います! 本日は気になっていたものの、なかなか長編と向き合う時間がなくて読めていなかった作品をようやく読めましたのでご紹介いたします! 直…
★★★★☆ あらすじ 1578年、織田信長に謀反を起こし伊丹有岡城に立てこもった荒木村重は、城内で起こった事件の謎を、地下牢に押し込めていた信長の使者で軍師である黒田官兵衛に解かせようとする。直木賞受賞作。 www.youtube.com 感想 戦国時代、織田信長に謀反を起こした荒木村重が、籠城中に起きた数々の事件を地下牢に閉じ込めていた黒田官兵衛が解決していくミステリーだ。まずその設定が面白い。ただ、二人で仲良く助け合って謎を解くのかと思っていたら、両者バチバチとやり合いながら解決していくスタイルだった。だが、官兵衛からしたら生かさず殺さず囚人にされているわけだから、それを命じた村重と仲良く…
←応援お願いします(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ こんにちは『ちゃちゃ丸です』 (*'ω'*)っ”ф” 「はてなブログのお題」を出題したので、まず自分で投稿してみる。 .*・.*◦.*・.*◦.*・.*◦.*・.*◦.*.*・.*◦. みな様も、もし気が向いたらぜひ!ぜひ!! 本のタイトルだけでも嬉しいです♪ (๑❛ᴗ❛๑)✧˖ お題「ジャンルを問わず、面白かった“おススメの小説”はなんですか?」 .*・.*◦.*・.*◦.*・.*◦.*・.*◦.*.*・.*◦. さてさて、本題に入ろう。 自分の出したお題に答えるのは変な感じがするが、ちょっと楽しい♫ けして本の虫ではないが、読書は好きだ。 といいながら…
王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。 家族解散まで千キロメートル:浅倉秋成 インタビュー ひとこと 浅倉秋成プロフィール 合わせておすすめ 家族解散まで千キロメートル:浅倉秋成 家族解散まで千キロメートル (角川書店単行本) インタビュー 岡部さん: 伏線回収をしたくて小説を書いているわけではない。最後にやりたいエンディングがあって、そこに向けて物語を整えて行こうと思うと、なにかこう、手前に置かなければいけないことがいっぱいあって、最終的に狙撃しちゃうんですよ。 ―――読み終わった後、すぐ前のページを見返して「こういうことだったんだ」って。今作でも見事に撃ち抜…
著者:小川哲 発行元:集英社 地図と拳 まとめ 地図と拳を読んだ理由 地図と拳で仕事に活かせるポイント 地図と拳の目次 地図と拳の感想 まとめ 第168回直木賞受賞、第13回山田風太郎賞受賞は伊達じゃない。60年に渡る大河ドラマ。国家間の争い、宗教の争い、民族の争い、人同士の争い…満州という、まだ、当時は空白地帯であった土地で繰り広げられる物語。原野が切り拓かれ、街ができ、人が集まり、街は発展し、そして人々は争う。人の記憶という地図にも様々な出来事が、刻まれていくんですよ。そして、記憶という地図が完成するのですよ。 地図と拳を読んだ理由 書店の目立つところにおかれていたので 地図と拳で仕事に活…
日記。
2024年はじめの(ブログ向け)読書(しかし既に3月) 2024年も既に3月である。月に三本ブログを書くという目標も、そもそもそんな目標があったのか?と言わんばかりに全く達成できていない。そして既に3月もほぼ中旬である。今月もゼロのままで終わる訳にはいかないと思い、毎日下書きのファイルを開いているのだが、書いては消しを繰り返して全然進まない。それぐらい今回読んだ(既に読んだのは二ヶ月ぐらい前のことになっている)『鳩の撃退法』の面白さを書き表すことが難しい。 以前のブログに同じ著者の『永遠の1/2』についての感想を書いているが、2023年にそれを読み終わったあとでブログに感想を書いたあとも止まな…
新潮社「波」3月号が届いておりました。表紙は、なんとガルシア・マルケスで ありまして、これはいよいよ「百年の孤独」の文庫本が発売になるのかと、巻末の 3月文庫リストを見たのですが、いまだでありました。 マルケスの小説「出会いはいつも八月」の宣伝をかねてのことでありました。 3月にこの作品がでるということは、文庫化されるのはいつのことになるのでしょう。 いまだ自宅内で「百年の孤独」を発掘することができずにいる当方は、近々にでる のであれば、再読するのは文庫が発売になってからと思っているのでありますが、 さて、どう考えればよろしいのでしょう。 この文庫は多くの売上が期待されているのでしょうから、そ…
明日(1月17日)は第170回の芥川賞と直木賞が決まります。候補作は以下のとおりです。 ◆第170回の芥川龍之介賞候補作安堂ホセ「迷彩色の男」河出書房新社川野芽生「Blue」集英社九段理江「東京都同情塔」新潮社小砂川チト「猿の戴冠式」講談社三木三奈「アイスネルワイゼン」文藝春秋 ◆第170回直木三十五賞候補作加藤シゲアキ 『なれのはて 』講談社河﨑秋子 『ともぐい 』新潮社嶋津輝 『襷がけの二人 』文藝春秋万城目学 『八月の御所グラウンド』 文藝春秋宮内悠介 『ラウリ・クースクを探して』 朝日新聞出版村木嵐 『まいまいつぶろ』 幻冬舎 この誰もが知る賞のほかにも、作家のための登竜門というべき新…
「満願」に感動してから、この作家さんの著作を読んでいるが、 こんな作品も書けるのか! と驚いた。 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。【受賞・ランキング入賞結果】第12回山田風太郎賞『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編第1…
こんにちは、ToMO(@tomo2011_08)です。 私はサラリーマンをしながら、サイドFIREを目指しています。 サイドFIREを目指す上で重要なことの1つとして、「投資」があります。 投資をして、資産を拡大し、経済的自立を達成して、自分のやりたいことを仕事にしたいと思っています。 様々な投資の方法がありますが、その中の1つとして株式投資があり、株式投資を行う上で株式銘柄を分析することは非常に重要なことです。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.curren…
たまには、本の話。 今年の年間ミステリベストで三冠*1を獲得した、米澤穂信先生の「可燃物」を、ようやく読んだ。 可燃物(米澤穂信)単行本 米澤穂信先生は、これまで、年間ミステリベストのみならず、文壇全体においても、輝かしい実績を残し続けてきた。 2014年『満願』ミステリベスト三冠/山本周五郎賞 2015年『王とサーカス』2年連続ミステリベスト三冠(史上初!) 2022年『黒牢城』ミステリベスト四冠(史上初!)/山田風太郎賞/直木賞 2年連続でミステリベスト三冠を獲得した国内作家は、後にも先にも、米澤穂信先生だけ。 2022年の「黒牢城」では、他ベストとランキング傾向が異なりがちな、本格ミステ…
イクサガミ 地 (講談社文庫) 作者:今村翔吾 講談社 Amazon 歴史のページをめくるように、我々はしばしば過去の物語に心を奪われます。 今村翔吾の『イクサガミ 地』(講談社文庫)は、まさにそのような作品であり、読者を明治時代の日本へといざないます。 今回はは、この魅力的な歴史小説がどのようにして過去の世界を蘇らせ、現代の読者に深い影響を与えるのかについて、サクッとまとめます。 作家紹介:今村翔吾 京都府出身の今村翔吾は、2017年にデビューし、歴史小説・時代小説で知られています。 『イクサガミ 地』は2023年に発売された今村さんの最新作で、3部作の2作目となります。 作者紹介続き “1…
ルミネッセンス:窪美澄著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ ルミネッセンスってなに? 窪美澄プロフィール 合わせておすすめ ☞読書ポイント 全体的に鬱々とした作品のなかに、ちょっとしたホラーっぽいテイストが加わっている。寂れた団地とその周辺に生きる人々の姿を描く。人生の深みを増していく中高年、窪さんと同世代には特に刺さる話が多め。 感想・あらすじ ルミネッセンス うむうむ、これもまた窪さんの新境地的なものを感じずにはいられない作品。というのも、心をえぐられるような痛みを感じつつも、今回はちょっと怖い、ホラーチックな面もあったりで驚きました。 5つの短編集。「トワイライトゾーン」「…
似たようなことだが、いつのまにか私たちの地図が、自分で夢を見るようになった。だから毎晩、地図が眠りこみ、都市はたえまなく形を変えている。円かったかと思えば正方形になり、山頂にあったかと思えば海底に沈んでいる。煙のような都市。人の声すらしない都市。騒音に引き裂かれた都市。内部から炸裂する都市。都市についてはお伽話ばかり。 その間に、都市は崩壊し、廃墟になり、しかしいつでも最新の建物で埋まっている。正確無比で客観的な地図など、この世のなかには存在しないのである。――多木浩二「歴史の天使」*1 何年か前、測量学の講義を受けたときのことだ。「この授業の目的は、完璧に正確な地図の作り方を教えることではあ…
「現在に相応しいテーマか」 <小説野性時代>2023 冬号 2023. 11.22 p36-37 第14回山田風太郎賞選評。受賞作は前川ほまれ『藍色時刻の君たちは』(東京創元社)。
米澤穂信の『黒牢城』を読んだ。2021年に角川書店より刊行され、第12回山田風太郎賞(2021)、第166回直木三十五賞(2022)、その他ミステリー関連の賞を総なめした、長編時代ミステリー小説だ。以下の概要はAmazonより引用: 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステ…