第1、2、3木曜日の午後は公民館で女性コーラスの練習がある。 近所に住む体力の衰えた友達3人も一緒に娘は車で送ってくれる。 帰りは坂道を下るので楽だし、私は出来たら歩いて帰りたい。 娘にも無理は言えない。 公民館に到着して「帰りは迎えに来て貰わなくても良いかな?」と私が言ったけれど、誰からも「帰りは歩くから来て貰わなくても良いですよ」という言葉が出ない。 黙っている。 すかさず娘が、 「何時に終わるの?迎えに来るよ」。 一同に「ほっ」とした雰囲気が漂う。 時計の文字盤の上で秒針が時を刻む様に、体力が落ちてゆく。 1ヶ月前までは途中でベンチに座って休憩しながら歩いて帰れたのに。 もし誘わないで、…