Mouchette
1967年のフランス映画。 原作はジョルジュ・ベルナノスの同名小説。 監督はロベール・ブレッソン。 主演はナディーヌ・ノルティエ。
薄幸の少女ムシェットが森番に犯され、自殺するまでを描く。
ロベール・ブレッソン DVD-BOX 2 (スリ/バルタザールどこへ行く/少女ムシェット)
ロベール・ブレッソン監督による1967年作『少女ムシェット』について。 鳥としての少女 冒頭の鳥と同様に、ムシェットは地べたでの生活をしており、どこに行っても罠がある。その中で、物理的にも雨に打たれて泥まみれになるのが描写されていく。母親の死と強姦によって周囲からも疎外され、完全に罠にかかった状態になる。 最後の入水シーンにおいて、ムシェットは映らずに抱えてた死装束と水飛沫だけが映る。鳥と同じくその地べたでの生活から飛び立っていったような、ある種自由になったような印象を残して終わる。 『バルタザールどこへ行く』におけるロバとマリーが一体化したような存在がムシェットであり、喜劇的な雰囲気や前日譚…
全3項目 ●代表作 ●「フリースタイル57 特集:マンガ家による 極私的偏愛映画ベスト10 PART 2」より14本 ●「cookie.shueisha.co.jp」の「集英社 Cookie」プロフィールより2本 「シェルブールの雨傘」より 全3項目 ●代表作 漫画「重版出来!」、 「レタスバーガープリーズ. OK, OK!」等 漫画家として活躍する女性の松田奈緒子が影響を受けた・好きな映画。 ●「フリースタイル57 特集:マンガ家による 極私的偏愛映画ベスト10 PART 2」より14本 激突! スティーヴン・スピルバーグ…スリラー、恐怖、カーチェイス、アクション ※白い肌の異常な夜…
年間ベストの悪癖をこじらせる作品が多く公開された いよいよ明日大みそかを迎え2023年も大詰め。本当に1年はあっという間だ。今年は毎月のように発生する年間ベスト級の作品が多く、大変喜ばしかった。まだまだみれていない作品も多くあるものの、2023年の私的映画ベストテンをまとめたい【永久保存版】。 目次 【2023年】2022年以上に豊作だらけの映画が劇場公開された 【2023年】年間映画ベスト10 まとめ まとめ 【2023年】2022年以上に豊作だらけの映画が劇場公開された ※画像の引用元:Filmarks公式サイトより まずは、ベスト10からは漏れてしまったものの、特別枠を紹介したい。 レベ…
全3項目 ●代表作 ●「lacinetek.com」の「La liste de Peter Handke - LaCinetek」より30本 ●「metrokino.at」の「PETER HANDKE GEHT INS KINO Eine Filmschau. Ausgewählt von Peter Handke」より27本 「若き日のリンカン(若き日のリンカーン)」より 全3項目 ●代表作 脚本「ベルリン・天使の詩」、 小説&映画脚本「まわり道」等 小説家、ヴィム・ヴェンダースといった監督と組み脚本家、映画監督、俳優 等で活躍するペーター・ハントケが影響を受けた・好きな映画。 ●「laci…
世界三大映画祭ヴェネツィア映画祭入門編特集 毎年8月末から9月初旬にかけてイタリアの北東部に位置する水の都ヴェネチアで映画祭が開催される記念すべき時期。2023年は現地時間8月30日から9月9日までが映画祭の期間となっている。ベルリン映画祭と同様に日本では劇場鑑賞まで時間がかかるものの、映画ファンならば要チェック。そこで今回は過去作を振り返る企画第3弾として、ヴェネツィア映画祭受賞作関連のおすすめヨーロッパ映画10作品他全50作品【永久保存版】。 目次 【ヴェネツィア映画祭映画】について知っておくべきこと 【ヴェネツィア映画祭映画】注目したいイタリア人監督 【ヴェネツィア映画祭映画】最低限みる…
屍より腐臭たちこめる夏、皆様はいかがお過ごしでしょうか?(無い季節の挨拶) 最近の僕は市場で母を拾い、隣人を殺し、裏切りに味をしめていました。 あとは新作を観るお金が無く、旧作の映画を観てばかりいた。60本程度を観た気がする。前置きはこの位で。
全8項目●代表作 ●1995年「映画はついに100歳になった」 ・101本目 ●「世界映画史の113本」・101本目 ●「Sight and Sound」2022 ●「キネマ旬報」映画遺産日本映画俳優 ●〃外国映画〃 「秋津温泉」より 全8項目 ●代表作 著書「日本映画史100年」、 「漫画原論」等 映画史家、比較文化学者、漫画評論家、大学教授 等で活躍する四方田犬彦(四方田剛己/矢野武徳)のオールタイムベスト。 ●1995年「映画はついに100歳になった NHK人間大学」より120本 ・「これだけは見ておきたい!四方田犬彦おすすめ映画」 赤い靴 マイケル・パウエル他…エメリック・プレスハ…
大傑作。めちゃくちゃ好きだ。 この映画は「ホラー映画」もとい「心霊映画」であると自分は感じた。 その理由も含めて、以下に書けるだけ感想を書く次第。 自分がこの映画の存在を認知したのは2017年だった。それは、親愛なるジョン・ウォーターズによる毎年恒例のベストテンにおいて、彼が『I, Olga Hepnarová』という謎のチェコ映画を2位に選出していたからだ(ちなみに1位は『ベイビー・ドライバー』だった)。 オルガ・ヘプナロヴァーという名前を見聞きして反応する者は、よっぽどの殺人鬼マニア以外には恐らくいないだろう。オルガは1973年チェコの首都であるプラハで、路面電車を待っていた人々の列へとト…