1927年に生まれ、1983年に没す。音楽学者。クラシック音楽を専攻する多くの音楽家や音楽学者が、いわゆる「第三世界」の音楽を「クラシック音楽よりも品格が低いもの」とみなしていた当時から、それらの音楽を積極的に評価し、日本国内でも積極的に紹介した。とりわけ日本の歌謡曲を精緻に分析した『歌謡曲の構造』(ISBN:4582761658)は、「小泉理論」を知るための恰好の入門書だといえるだろう。小泉文夫の影響でアジアの伝統音楽に関心を持つようになったミュージシャンとしては、坂本龍一、細野晴臣などが挙げられる。
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