1929(昭和4)年4月6日、東京生まれ。俳優。 1952年、早稲田大学文学部仏文科卒業。 俳優座養成所を経て映画、テレビ、ラジオの出演および著書も多数。 1973年に始まったTBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は放送開始から30年以上経過した長寿番組。 永六輔・野坂昭如とともに「中年御三家」を組んでいた時期もあった。
2012年12月10日、前立腺がんにより死去。83歳。
★★★☆☆ あらすじ エロ事に関する仕事をこなしながら、内縁の妻とその二人の子供を養う男。 www.youtube.com 感想 主人公は、売春のあっせんや猥褻フィルムの制作販売などエロ事を生業にする男だ。非合法な職業であることを別にすれば、内縁の妻と子供たちを養い、その学費まで面倒を見ようとするのだから立派な男である。仕事ぶりにも下卑たところはなく、客の要望をただ淡々とこなしていく。 また、客や仲間たちが欲望に忠実で奔放なのとは対照的に考え方も保守的で、本人も言っていたが根は真面目な男なのだろう。普段はそれを売っているくせに、エロ本を隠し持っていた義理の娘を叱り飛ばし、説教するシーンは可笑し…
「エロ事師たち」より 人類学入門 小沢昭一 Amazon ★★★★★ スブやんこと緒方義元(小沢昭一)は8mmフィルムのポルノ映画制作や老人に女を斡旋するなど、エロ事師の仕事をしていた。彼は未亡人・春(坂本スミ子)と懇ろになり、春の息子・幸一(近藤正臣)と娘・啓子(松田恵子)の面倒を見ている。幸一はマザコンの甘ったれで、恵子も緒方を嫌って反抗的になっていく。一方、緒方の仕事は暴力団や警察に目をつけられ……。 原作は野坂昭如『エロ事師たち』【Amazon】。 ミシェル・ウエルベックを泥臭くしたような映画で面白かった。つまり、男の哀れを描いている。 老いも若きも男なら女を欲する。正確には女の体を欲…
おはようございます。 筑豊を訪れた有名人第2弾! JR添田駅で再度撮影! 初代貴乃花関 藤純子さん 江利チエミさん 小林旭さんと誰? 小沢昭一さん この人面白くて好きだったなあ! ラジオ番組の「小沢昭一の小沢昭一的こころ」 ちょっと「エッチ」で エスプリが効いて好きだったなあ! 最後に・・「明日のこころ」だ~! なんて・・・ この人は誰だか? 見た事あるんだけど? 誰でしたかねえ? 北大路欣也さんと 小川眞由美さん 小川眞由美さん 悪女役が多かったけれど 演技は上手かった! 中村敦夫さん 倍賞千恵子さん この人は「さくら」さんの印象が強いね! 歌手水原弘さん 歌は巧かったが お酒が原因だったか…
小澤征爾さんが、こんな思い出噺をされたことがある。 ――学生時代、山本直純先輩が、おい小澤ちょっと、と云うから行ってみた。すると、小澤、お前は頂点をやれ。俺は底辺をやる、って云うんだな。その時は意味解らなかったけどね。少しして、解ったよ。 なるほど、才能人たちは、すいぶん早くから視抜き合うんだなと思い、記憶に残った。 我われ門外の素人は、若き日には小澤さんに惹かれ、齢とともに直純さんの偉大さに眼が開かれてゆくというのが、加齢の自然ではないだろうか。 映画音楽や主題歌やコマーシャルソングなど何千曲をとおして、山本直純は音楽を大衆化したなどとは、ずいぶん無責任で中途半端な云いぐさだ。佳き音楽は最初…
3.0昔、営業車で聴くラジオ番組で、いちばん楽しかったのが小沢昭一の小沢昭一的こころだった。スクリプトとお話小沢昭一、お囃子山本直純。と毎回言う。老年の諧謔と煩悩と哀愁があった。毎回「~の心なのだ」で締めくくった。毎回、笑った。なつかしい。だが、小沢昭一が俳優をやっていた時代を知らない。 Netflixで観たアースクエイクバード(2019)という映画に佐久間良子が出ていた。わたしの世代よりずっと昔の人だが、とても珍しい人を見た気がした。今は平幹二朗との間の息子、平岳大が、同Netflix提供、BBCが製作したドラマGiri/Hajiに出演している時代である。(平岳大は)基本舞台の人のようで、テ…
新文芸坐の《サヨナラだけが人生だ 川島雄三の世界》で、映画『貸間あり』(1959年)を鑑賞。原作は井伏鱒二の小説だが大胆に脚色されている。白黒映画。貸間あり [DVD]フランキー堺Amazon戦後間もない通天閣を見下ろす大阪上町台地に立地する古い民家に「貸間あり」の札がかかっている。この「アパート屋敷」に住む、個性豊たかな奇人たちが織りなす人生喜劇。住人の与田五郎(フランキー堺)は堪能な語学を駆使してよろず屋を営んでいたが……。グランドホテル方式で展開するスラップスティックであり、複数のストリーラインが並行して進行していく。そのなかではドタバタ喜劇すぎて、感覚的に受け入れられないものもある。そ…
神保町シアターの《生誕90年記念 昭和の怪優 小沢昭一のすゝめ》という企画で、映画『越後つついし親不知』(1964年、監督:今井正)を鑑賞。原作は水上勉の短編小説、主演は佐久間良子。東映が制作した文芸作品。白黒映画。越後つついし親不知 [DVD]佐久間良子Amazon日中戦争が勃発した昭和12年。権助(三國連太郎)と留吉(小沢昭一)は、越後の寒村から京都伏見の造り酒屋に出稼ぎに来ていた。12月のある日、母親危篤の知らせを受けた権助は帰郷するが、駅から実家に向かう道で留吉の若妻おしん(佐久間良子)に出会う。突如劣情をもよおした権助は、その場でおしんを強姦する。やがて春が来て留吉が戻ってくるが、お…
新文芸坐の《追悼 名優・加藤武》で映画『競輪上人行状記』(1963年、監督:西村昭五郎)を鑑賞。寺内大吉の原作を小沢昭一主演で映画化した作品です。日活映画。ポスターはカラーですが白黒映画です。併映の『銭ゲバ』とはちがい、本作はなんとソフト化されていました。競輪上人行状記 [DVD]小沢昭一Amazon寺の住職の次男・春道(小沢昭一)は坊主を嫌い寺を飛び出し教師をしていたが、兄が急死したたたオンボロ寺を任されることになる。本堂再建のための資金集めに奔走するなか、松戸競輪でビギナーズラックで大穴を当てたことをきっかけに、ノミ屋に手を出すほど競輪にのめり込みんでいく男を小沢が好演しています。この映画…
晴。 10時半起床。 三ノ輪。 かっぽれお稽古。 「奴さん」、「かっぽれ」。 終って、駅前の居酒屋。 軽く飲む。 Amazonプライムビデオ、春原政久監督「大当り百発百中」。 1961、日活。 小沢昭一主演。作詞家及川太郎役。 「新人」表記の松原智恵子。台詞がたどたどしい。 加藤武が敵役の親玉。 くだらないギャグが続く愚劇也。 小沢昭一の「裕次郎のように歌いたい」という希望が通り、松原智恵子と共に高らかに歌うラストシーン。 5時就寝。
監督 春原政久 脚本 高橋二三 出演 若水ヤエ子 西村晃 柳沢真一 森川信 武智豊子 小沢昭一 高友子 弘松三郎 神戸瓢介 中島そのみ 河上信夫 www.nikkatsu.com 突然の一平ちゃん騒動でビックリ。 女中シリーズ第2弾!さすらいの女中と前の記事に書きましたが、この物語はおヤエさんが博士の家に10年奉公したので博士の家をもらえちゃうという、さすらってない女中さんになっていました(;^_^A 博士の家が前の家と同じ・・というところに予算を感じさせます(笑。 今回はお金を倍にして返すと言われたおヤエ。こいうった騙しの手口は現代でもよく耳にしますが怖いのは昔と違って誰に騙されたのかが不明…
Féminin:しばらく放置プレイされてましたわね…。 Masculin:…えっ、いやそんなつもりは。しょうもない時事ネタばかりでお姉様のお出ましをお願いするまでもないと…そう、この「御用金」、以前おすすめしたでしょう? F:またごまかして…うん、確かに面白かったわ、スペクタクル時代劇としてはね…フジテレビの映画制作第一作だったですってね。役者さんの顔ぶれも豪華だし…そうこれでしょ、三船敏郎さんが降板して一時は制作中止になりかかったとか。 M:そうなんですよ。極寒の下北半島のロケ先の旅館でオフタイムに酒を酌み交わしていた三船と仲代達矢のご両人が些細な言い合いから旅館中を駆け巡る本格的なバトルに…
2月23日金曜日 雨。ベーコン玉ねぎカリフラワーのクリームパスタ。米粒写経のユーチューブ、見る。紙切りの正楽師匠の訃報を伝えている。正楽師匠が寄席だった、と居島さん。新宿の末広亭でおこなわれた小沢昭一の随談ライブ、トリは小三治師匠、ヒザが正楽師匠。立花家扇遊の尺八を磨くネタからの正楽師匠のハサミ磨き、小三治師匠の扇子磨きの流れのエピソードを語る。昨年、@ワンダーで開催した山ぐるみさんのワークショップに参加したさいテーブルの向かいの参加者が正楽師匠のお弟子さんだった。古書探訪は、古書ソオダ水。早稲田で目当ての店があったんだけどいつ行ってもやってない店として三楽書房の名前があがる。Sは往来座へ。掃…
監督 野口博志 脚本 川内康範 出演 小林旭 浅丘ルリ子 小沢昭一 白木マリ 二本柳寛 内田良平 楠侑子 相馬千恵子 浜村純 松本染升 沢井杏介 青山恭二 宮崎準 www.nikkatsu.com オークフリーより スチル 思い立って昨日、六本木アマンドで高い!リングシューを買いに行きました。 丸の内線、霞が関で日比谷線乗り換えです。ところで丸の内線には淡路町という駅がありますが、中学の頃、淡路町では乗降客は少なく、この駅いる??と思っていました。ところが千代田線乗り換え駅となり、さらに都営新宿線もでき、淡路町駅の存在価値は50年前とは違っています。淡路町の次は大手町なのでずいぶん都心だったん…
先日HIDEKIさんからホムセンに来てるとメールが届きました 最近は郊外に単独店舗ではなく他の業種と一緒に店舗を開くケースが多いですね 先のコメントにも書きましたが、そのせいかどうかわかりませんが、昔のホムセンはあらゆる項目の売り場というか商品が並んでいたのですが、どうもありきたりの商品しか棚に見当たらなくなって来たような気がします 楽しいバッタ物が無くなりましたね(笑) 工具もあんなものやこんなものがあったという発見の楽しみ(本人にとって宝探し?)も失われたかも(衝動買いの楽しみも) なので最近はホントに必要が無いとホムセンには行きません ディープなパーツはネット上で手に入るのですが、応用利…
さて、日活の名作といわれる作品をみました。 1963年 ネタバレ注意北海道の小樽のサムライ部落に引越してきた女の子、ユミの目からみた差別問題を描いた映画。主演の女の子ユミは、自分を捨てた父親の住むサムライ部落に引越します。サムライ部落の人々は貧しく、廃品回収して生活しています。学校で差別されることを恐れて、ユミは最初、サムライの子であることを隠します。サムライより貧しい、前科者こ野武士の住まいも隣りにあります。野武士の子は血を売ったり、賽銭泥棒をしたり学校にも行けません。野武士の子供たちとユミは仲良くなっていきます。ユミは持ち前の気の強さや正義感で、差別の垣根を超えていきます。南田洋子さんが付…
読みやすくて楽しいので、読み終えるまで毎日でも「東京漫才全史」から 話題をいただいてもいいのでありますが、ちょっと煮詰まりますので、図書館か ら借りているもう一冊の芸能本を話題にしましょう。 芸能本とはいうものの、芸能を話題にしてはいるのですが、こちらはガチの 研究がベースでありますので、「読みやすくて楽しい」はどうでありましょう。 テーマは放浪芸と、それの収集家であった小沢昭一さんでありますが。 掬われる声、語られる芸: 小沢昭一と『ドキュメント 日本の放浪芸』 作者:鈴木 聖子 春秋社 Amazon ドキュメント「日本の放浪芸」~小沢昭一が訪ねた道の芸・街の芸~ アーティスト:小沢昭一 ビ…
WOWOW「生誕100年岡本喜八監督特集」で放送された第2作目の作品。「日本のいちばん長い日」(1967)、「激動の昭和史 沖縄決戦」(1971)をとばしてこの作品ということが分かる作品だった。 岡本監督は1945年1月に松戸の陸軍工兵学校に入隊し愛知県豊橋市にあった第一陸軍予備士官学校で終戦を迎えた軍歴を持っている。青春真っ只中で敗戦を経験した。これを怒りでぶちまけた作品。自主映画のような作品で、調べてみると夫人がプロデューサーとなり二人三脚で地道に制作費を集め、制作にこぎつけたとのこと。この熱意に感動! 田舎のおばちゃんでも感じた“沖縄を取られて勝ち目があったの”、“敗戦を知らず特攻隊員と…
令和四年は全面中止となったのだから、数年来の習慣というには当たらない。当たらないがしかし、昨年のえんぶりがじつに愉しかったため(拙ブログ「岡目の一目~えんぶり復活(3)」参照)、仕事の都合で行けなくなったのには(予算も休みも組んでいたのに!)、ほとんど呆然とした。いくら身過ぎ世過ぎのためとはいえ余りに没義道な仕打ちではないか。 と歯噛みしかけて、いやいや長者山新羅神社の祭礼であるえんぶり、怨み言は神への非礼と思い返す。参上叶わぬならば遠く神戸で神を称え豊饒を祈ぎ奉るに如かず。すなわち、YouTubeで早速公開された動画を大音量で流しつつ、一人居間にて摺り、歌う。まるで「蘭陵王」における内田百閒…
本の買取強化中です。JR小倉駅北口「小倉の古本屋」古書城田 JR小倉駅北口(新幹線口)の古本屋、古書城田です。北九州市内をはじめ福岡県内&近県、本の出張買取、本の遺品整理を行なっています。大量歓迎です。査定無料、出張費無料です。どうぞご相談くださいませ。 (買取専門)090-8839-9159 メール:shirota@mx71.tiki.ne.jp 古物商許可証 [第32483号/福岡県公安委員会] 全国古書籍商連盟北九州古書組合所属 店舗はJR小倉駅北口、徒歩1分の場所にございます。ファミリーマート小倉駅北口店さんのすぐ裏手となります。ご来倉の折は、どうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。 〒…
☟ハルビン731部隊首領A級戦犯近衛文麿首相と非合法共産党伯爵剥奪土方与志派と加藤登紀子歌手&藤本夫妻反日赤軍 【ハルビン交響楽団(ハルビンこうきょうがくだん、哈爾濱交響管弦楽団)】は、かつて満州国のハルビン(現中華人民共和国黒竜江省の都市)にあったオーケストラ。東支鉄道交響楽団の後身[1]。⚠️朝比奈隆が1944年から1945年まで指揮者を務めたことで知られる[2]。 略歴 1925年 - 東支鉄道交響楽団のロシア人演奏家を中心とした「日露交歓交響管弦楽演奏会」が東京・歌舞伎座で4夜連続で開かれ、全国各地でも巡演した(指揮・⚠️山田耕筰〔戦時中、日本帰化申請許否ガントレット一家 関学大校歌山…
『友ありてこそ、五七五 』東京やなぎ句会編 多士済済の東京やなぎ句会も、小三治さんの逝去で2021年に終焉したことは既に触れた。出版当時(2013)はまだお元気の方も多いが、宗匠光石さん(入船亭扇橋)が脳梗塞で入院、翌年には変哲さん(小沢昭一)の逝去と有能メンバーを欠いた状態だ。 この本は、会員のエッセイやら思い出を語りながらの句会、光石さんの全句から好きな句を選んだものなど、お二人への想いを纏めたものだ。会員だけでなく黒田杏子さんや中原道夫さん、金子兜太さん、鷹羽狩行さん、大牧広さん、水原春郎さんの文と選句もある。 句会はいつもながら軽妙洒脱な掛け合いで読んでいて楽しい。こんなにお喋りしてい…
人生が落語だった~昭和の名人 志ん生を味わう~ 2019年12月3日 ビートたけし、立川談志、小沢昭一、金原亭馬生、池波志乃、林家木久扇なども出演している。桂文楽・古今亭志ん生のビデオ映像。
夏井いつきと奥田瑛二の共著『よもだ俳人 子規の艶』【2023.9.30. 朝日新書924 朝日新聞出版】を読んだ。拾い物だった。 「よもだ」というのは伊予の言葉で「へそ曲がり」というか、「わざと滑稽な言動をする」というか、そんなニュアンスだ。と夏井さんは書いている。天野祐吉さん(松山市立子規記念博物館名誉館長だったらしい。知らなかった。)は「ソッポを向く人」「反骨の精神をおとぼけのオブラートでつつんだような気質」と書いていることも紹介されている。教科書でもおなじみの子規の横顔写真も、「よもだ ゆえの所業」と説く。 そう云われて見れば、そう見えなくもない。三十四年の長くない生涯におよそ二万五千も…