この本は、巻末にある尾関章朝日新聞大阪本社科学医療部長(当時)のあとがき「インタビューを終えて」によると、氏が2002年8月から9月にかけて小柴昌俊宅を訪ねて延べ約10時間にわたって行ったインタビュー記録をもとに(朝日新聞?)書籍編集部の赤岩なほみがまとめたものである。 p.6: 米国滞在中ジュゼッペ・オッキャリーニに教えられたことは、 1) 相手がどんなに偉い人であっても、必要なときには言うべきことを言うこと、 また、 2) 実験が予定通りに進行しなかったときの対策をいつも考えておくことなど. 読了後、この本のテーマはこの2点であり、それを敷衍したものが本書であると、と分かった。 1)に関係…