小島憲之(1931〜1998)
1931年、鳥取県生れ、京都大学卒。上代文学を専攻、大阪市立大学名誉教授。
作品には『上代日本文学と中国文学』『萬葉以前』『古今集以前』『日本文學における漢語表現』『王朝漢詩選』『國風暗黒時代の文學』『漢語逍遥』『萬葉集研究』などを著す、新全集『日本書紀』、新全集『万葉集』、旧大系『懐風藻』、『万葉集 本文篇』『菅原道真』の校註担当もした。
木下正俊『万葉集論考』の後書きに:「木下:『私は果たしてものになるでしょうか。』日頃優しい小島憲之先生が一喝された:『成るか成らぬか、知るものか。40才までは死に物狂いで勉強せい。』先生に怒鳴られたのは天にも地にもこの時だけである。」という逸話がある。