・天平勝宝1年(749) 1. 聖武太上天皇は行基から菩薩戒を受けて出家、「太上天皇沙弥勝満」を自称した。(『続日本紀』) ※天皇経験者の出家は初であり、天武天皇が現人神としての像を固めた天皇のうえに、仏を位置づけたことになる(渡辺晃宏『平城京と木簡の世紀』)。 ・天平勝宝1年(749) 2. 陸奥国から金が産出したことが報告された。(『続日本紀』) ・天平勝宝1年(749) 4. 聖武天皇は東大寺に行幸し、自らを「三宝の奴の天皇」として詔を発した。(『続日本紀』) ※百官の前で、仏教と天皇の関係性が述べられた形となった(倉本一宏『はじめての日本古代史』)。 天平勝宝1年(749) 7.2 聖…