古代の天皇の宮とされる伝説の地を紹介していく。これより土地とそれに紐づくエピソードを探していく。今回はシリーズ第11弾、安康天皇・後編として即位したのちの大泊瀬幼武尊を紹介する。次の流れで紹介していく。 ・大泊瀬幼武尊の妻探し・根使主の讒言(ざんげん)・日香蚊父子(ひかかかぞこ)の忠誠・中蒂姫命を妃とする・大泊瀬皇子の結婚・安康天皇、暗殺される・安康の漢風諡号 ■大泊瀬幼武尊の妻探し 安康天皇は穴穂宮へ遷都した際、弟の大泊瀬幼武尊(おおはつせわかたけるのみこと、のちの雄略天皇)に妻をとらせようとする。そこで、反正天皇(瑞歯別)の娘たちをめとらせようとした。 日本書紀作者たちは具体的な名前は書物…