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宇野バス

(地理)
うのばす

一般乗合旅客自動車運送事業者宇野自動車株式会社が運行している路線バス

岡山県東部を営業エリアとしており、岡山湯郷ベルで注目を浴びた湯郷温泉への路線も有している。社名の宇野は創業者の名字に由来するもので、岡山県玉野市の地名である宇野とは関係がない。

県内の同業他社にはない特徴が多い会社であり、もともと対キロ区間制基準賃率が国内のバス事業者で鹿児島市交通局、長崎自動車に次いで3番目に低く、公式サイトで「日本最低をめざすバス会社」を標榜していたが、2015年10月1日に長崎自動車が運賃改定により宇野自動車の賃率を上回ったため、民営ではついに(賃率が)日本最低のバス会社となった。

他社が天満屋バスステーションに乗り入れている中、宇野バスは近隣に本社併設の表町バスセンターを構えているため、天満屋には乗り入れていない。もっとも、表町バスセンター〜天満屋・表町商店街の近道通路が設置されているため、天満屋・表町商店街へ行くにも不便はない。

車両面ではグレーの車体色に、前後の屋根上に5連のマーカーランプが取り付けられているのが特徴。着席定員の確保を理由に長らくノンステップバスやワンステップバスの投入を見合わせ、既存のツーステップバスのタイヤを小型化し車高を下げることで低床化に対応していたが、2012年11月30日よりワンステップバスの三菱ふそう・エアロスターが1台運行を開始。さらに2013年12月28日より、それまで保有全車が三菱ふそうであった宇野バスにおいて日野・ブルーリボンIIが1台運行を開始した。そして2014年から2015年にかけて、座席数を増やすなどの改良が行われた日野・ブルーリボンIIが計25台投入され、一気にバスの代替が進んだ。2016年以降は再び三菱ふそう・エアロスターが投入されるようになっている。

今では当たり前になった岡山駅−表町バスセンター間の100円運賃は1998年より実施されているもので、これに追随して他社や路面電車も並行区間の運賃が100円となっている。

かつては岡山県共通バスカードが利用可能であったが、岡山地区の路面電車、バス事業者で導入されたICカード「Hareca」の普及により同バスカードが2008年10月1日をもって廃止されたため、代替として同日より宇野バス専用バスカードを販売していた。発売額は2000円、5000円、10000円で、10%(10000円カードは13%)のプレミアムが付与されていた。2000円および10000円カードはバス車内の自動販売機でも購入可能*1であった。

Harecaは当初導入していなかったため利用できなかったが、2013年3月7日より販売開始、同年3月12日より利用開始となった。ただし、他社ではHarecaに加えてICOCA、PiTaPaも利用可能であるのに対して、宇野バスではHarecaのみ利用可能*2であるため注意。Hareca導入により、宇野バス専用バスカードは2013年3月31日限りで販売を終了し、同年7月31日限りで使用中止となる。

主要停留所にバスロケーションシステムが設置されており、県内で同システムを導入しているのは宇野バスだけ。これのグレードアップ版とも言うべき、Web上でバスの現在位置を把握できる「バスまだ?」のサービスが2016年3月14日より試験的に開始され、同年6月17日より本格運用が開始された。

岡山で深夜バスを運行したのも宇野バスが初で、表町バスセンター23:30発ネオポリス西9丁目行の1便が運行されている。年末年始ダイヤを除く毎日運行で、運賃は全区間均一800円。

さらに岡山のバス事業者で初の事例として、2015年7月1日より全車両、全路線で無料Wi-Fiサービスが開始されており、バスの車内でPC、スマホ、タブレットなどを無料でインターネットに接続できるようになっている。

*1:ワンステップバスを除く

*2:スルッとKANSAI協議会に加盟していないため

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