身の回りに無尽蔵にある、エネルギーの一種とされる。
一般の科学分野で認知されたものではなく、オカルトと疑似科学の間にある語であると考えられる。
従って、公式の定義も存在しないのが実情であり(「波動」の類語であると言ってよい)、様々な意味で用いられる。(「波動」と同様、多くの場合はポジティブな意味で用いられる)
用いられる場合の意味あいを簡単に分類する。
現在一般に知られた測定装置では検出不可能だが、我々の周囲に偏在している物理的なエネルギーのことを指して用いられることがある。
空間そのものがエネルギーを持っている、と主張されることもあれば、宇宙空間を飛び交っているエネルギーの波が地球上にも届いている、と主張されることもある。
「宇宙エネルギー」の用法としては、最も物理学で言う「力」に近い。
フリーエネルギー・空間エネルギーなどと呼ばれるものに類似する。
このエネルギーを取り出し、うまく電気・運動などのエネルギーに変換できれば永久機関が完成するとされている。
(宇宙エネルギーそのものが無限なのか、という問題はそこでは度外視される)
風水学における「気」のようなものだが、地形などにはあまり左右されず、おおむね宇宙空間からやってくるもののことを指して用いられることがある。
取り出して永久機関を作る、といった意味合いはあまりない。
一方で、これをうまく「取り入れる」ことで、人体を健康にし、幸運をもたらし、作物を豊かに実らせ、その他諸々の良い効果があるとされる。
「気力」「精神力」などに近い、原則的に測定不可能なもののことを指して用いられることがある。
人間の精神力(「プラス思考」など)が、本来の因果関係を変更してよい結果をもたらすことがあると仮定する。
また、宇宙そのものにもなんらかの意志が存在すると仮定する。(「神」的な超越者を想定しても良い)
すると、宇宙の持つ意志が、人間に影響を与えることがあり得る事になる。
この、宇宙エネルギーを「感じる」ことで、使命感に目覚めたり、気持ちがリフレッシュしたりするとされる。
*補足
上記の分類は、「宇宙エネルギー」について言及した団体のサイトや書籍の紹介を参考にして便宜的に区分けしたもので、実際には「太陽から来るエネルギー」「地球からくるエネルギー」「光エネルギーのこと」「超ミクロの力」など、多種多様の定義付けをされている。
また、その働きについても、健康をもたらす・電力消費量を抑えるなどの効能をうたった関連商品や、宇宙エネルギーについて言及する書籍が多数存在し、それぞれに異なった説明をしているのが実情である。