●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子」である。 茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森万葉歌碑(プレート)(大伴家持) 20230927撮影 ●歌碑(プレート)は、茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森にある。 ●歌をみていこう。 巻十九の巻頭歌である。その題詞は、「天平勝寶二年三月一日之暮眺矚春苑桃李花作二首」<天平勝宝(てんぴやうしようほう)二年の三月の一日の暮(ゆうへ)に、春苑(しゆんゑん)の桃李(たうり)の花を眺矚(なが)めて作る歌二首>である。 (注)天平勝宝二年:750年 ◆春苑 紅尓保布 桃花 下照道尓 出立▼嬬 (大伴家持 巻十九 四一三九) ※▼は、「女」…