「春場所は荒れる」という言葉通り、2024年の大阪春場所は、実に110年ぶりという新入幕力士による幕ノ内優勝で幕を閉じました。 60年以上大相撲に親しんできて、新入幕力士が優勝した前例があったのかと驚きましたが、その前例を無視して、大相撲という今の機構が誕生して初めてと言っていい尊富士(たけるふじ・24歳)による快挙快挙でした。 14日目の朝乃山(30)の取組後、歩けなくなって車いすで花道を引き揚げた尊富士でしたから、優勝はおろか千秋楽の出場さえ無理だと思っていましたので、この優勝は二重の快挙だったと思います。アッパレ! 幕の内の一番下、前頭十七枚目での優勝って前例がないことないでしょうから、…