神子畑から明延に行く途中、竹田城を見物した。竹田城には建築物が何も残っていない。石垣だけの廃墟である。有名な写真は、山城である竹田城が雲海の上に浮かんでいるというものだ。当然、竹田城に行けばそんな写真は撮れない。竹田城から播但線や国道312号線の走る谷を挟んで反対側の山から撮った写真であることは、容易に想像が付く。 それが立雲峡という場所だというのは、調べればすぐに分かるのだが、「峡」とは谷間の意味だから、展望地としてはふさわしくない。本当に竹田城をよく眺めることが出来るのか、半信半疑で訪ねた。 山の中腹まで車で上がり、そこから整備された山道を20分あまり歩くと第1展望台に着く。通常、私たちが…