マノワールに大型犬の仔犬があらわれてから、幾日かたちました。 今日は、にゃにゃ- は ぬいぐるみたちの集まりがあるということで、森の奥のお城に出かけていて、お屋敷にはいません。 仔犬は いりす や りす の ぬいぐるみや、お世話係たちに なついて、しっぽをぶんぶん ふっています。 「この子、どこから来たのかしら。」 いりすは仔犬を撫でてやりながら、言いました。 ‘ たいへ~ん ’ 向こうから、きれいな声の小鳥が飛んできました。 ‘ その仔犬、怪鳥が運んできたんですって ’ 「かいちょう?」 みんなは口々に聞き返しました。 ‘ そう、怪鳥 ’ と、きれいな声の小鳥。 「誰がそんなことを?」 ‘ …