元来は平安時代に用いられた言葉であり、この古語としての意味は、漢学に代表される外来の知識人的な才芸に対して、日本在来の伝統的知識、生活の中の知恵、教養などをいった。
平安時代以後、死語となった言葉であったが、本居宣長によって再び取り上げられ、漢意(からごころ)に対して作為をくわえない自然で清浄な精神性という思想的で倫理的な意味合いを与えられた。
吉田松蔭がこの国学的な思想的概念としての意味を継承し、みずからの倫理的思想の中核に据え、理想化した。その後の、国粋主義的なニュアンスの用法は基本的に松蔭の与えた意味に由来する。
http://www9.ocn.ne.jp/~shohukai/syoumon/3gou.htm
日本における住人が理想とし、生き様が美しいとされる心性。
「武士道」などに近い。
戦前の台湾人などでも大和魂を理想としていたケースもあるから、
必ずしも民族では括れない概念であろう。
理想を抱くのは簡単だが、それを実現・実践するのはきわめて難しい。