天の川の太陽(下巻)改版 (中公文庫) [ 黒岩重吾 ]価格: 1485 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 中大兄皇子の弟として育った大海人皇子。大化の改新を実行した政界の実力者だが、弟は兄の奥底にある冷酷で非情な性格を察知していた。母の斉明(皇極)天皇は目の前で愛人、蘇我入鹿が殺害されてから心神耗弱の状態が続いている。その間に中大兄皇子はわがもの顔で邪魔者を次々と粛清する一方、同母妹で孝徳天皇の皇后であった間人皇女を寵愛して周囲を困惑させる。また大海人皇子が愛する妻であった額田王を奪われていた。 大海人皇子はそんな兄に疑問の目を向けるが、油断なく対応する。自分は一介の武弁者であり、政治はよく…