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大井川鐵道

(地理)
おおいがわてつどう

大井川鐵道株式会社。
2000年に大井川鉄道と大鉄技術サービスが合併して発足。*1
静岡県島田市金谷から榛原郡川根本町千頭に至る39.5kmの大井川本線と、千頭より静岡市葵区井川に至る25.5kmの井川線*2を運行する名古屋鉄道グループの中小私鉄会社。
千頭駅と寸又峡温泉を結ぶバス路線も運行している。
大井川本線は全線が電化されている。
電車のほか5両の蒸気機関車と数十両の旧形客車を保有し、これを使用したSL急行「かわね路」号は現役時代に近い姿で運行され、全国的に有名である。

普通列車は、主に大手私鉄の特急として近年まで第一線で活躍していた中古車両を購入して使用している。
井川線はアプトいちしろ−長島ダム間のアプト式区間のみ電化されている。
井川線は元々電力会社のダムや発電所建設の資材搬送用に敷設された路線で、軽便鉄道規格の小さな客車*3を小さなディーゼル機関車が牽引(プッシュプル運転)している。
ただし90パーミルの急勾配(日本一)があるアプトいちしろ〜長島ダム間のみ、急坂軌道専用(アプト式)の電気機関車を連結して運行するため、電化された。
この区間は、長島ダムの建設に伴い既存区間が水没するため、迂回する新線を建設して付け替え、ダム手前の急坂を登らせる必要が生じたため、その手段として日本国内ではかつての信越本線碓氷峠旧線廃止以来27年ぶりとなる、歯車レールを用いた「アプト式」が採用された。
そのため、軽便鉄道クラスの客車には不自然に高いところに架線が張り巡らされていてこの区間専用の電気機関車は背高ノッポで*4、路盤も重量級の機関車に耐えるがっしちした造りとなっていて、たいへん珍しい。

*1:存続会社を大鉄技術サービスとしたため、会社名称が「大井川鐵道」となった。

*2:愛称は「南アルプスあぷとライン」

*3:建設当時はナローゲージ(軌間762mm)だったものを、のちに木材輸送を目的とした本線直通運転のために普通鉄道と同じ1067mmに改軌されたため、こうなっている。

*4:これは乗客が架線に触れないよう安全のためそうなっている

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