フランス文学者、評論家、文芸評論家。1924年京都市生まれ。京都大学名誉教授。 京大文学部仏文科卒。京大人文科学研究所助教授・教授を経て、現在神戸山手大学環境文化研究所所長。 身辺雑事から広く日本文化を語り、著書に『変身放火論』(伊藤整文学賞)『クラウン仏和辞典』(編纂・毎日出版文化賞)などがある。
先日に編集グループSUREさんから封筒に入りました新刊案内をいただき ました。開いてみますと、今月と来月に刊行となる本のちらしであります。 SUREの本はホームページでも案内されているのですが、当方はほとんど ホームページを見ることはなくて、いつもメール便で送られてくるちらしで 刊行を知ることになります。 今回に同封されていましたちらしの一つは次のものです。 編集グループSUREの新刊案内 10月中旬刊行 多田道太郎さんについての本がでるのですね。開けて来年は生誕百年とのこと ことでありますので、大正13年のお生まれでしょうか。97歳で亡くなった当方 の母と同年生まれのようであります。 多田道…
本日は昨晩からの雨が続いていて、予定していた庭仕事はすることができま せんでした。お天気が回復したら、明日にすることにです。 晴耕雨読ということであれば、室内で本を読むということになりますが、とこ ろがどっこいで、YouTubeなどを見物することになってしまいました。YouTubeは まっこと読書の敵であります。 午後からは久しぶりに床屋へと行くことになりです。いつ以来なのか髪の毛の 量は少ないのですが長くなって、くせ毛のために毛先がカールしたりするので、 いいじじいがそれはないだろうと、30分で終わる床屋へといって、いつものよう に耳にかからないようにと言ってカットしてもらうことにです。 こ…
昨日に引き続きで編集工房ノアから届いた荒井とみよさんの「物ぐさ道草」を 話題とすることにです。 この本は、多田道太郎さんにまつわる本なのですが、当方は「俳句の師は小沢 信男」という文章を、繰り返して読んでおります。 そもそも書名に使われている「道草」というのは、多田道太郎さんの俳号であり ますからして、小沢さんの存在感も大きいのでありますよ。 荒井さんの文章には、小沢さんの著作が紹介されていることから、小沢さんの 本を取り出してきて、多田さんへの言及を確認したりです。 「通り過ぎた人々」と「小沢信男さん、あなたはどうやって食ってきましたか」 はすぐに引用されている文章などをチェックすることがで…
関西に4日ほど滞在して、本屋の前を幾度か通ったはずでありますが、 一度も足を踏み入れることなしに、帰路につくこととなりました。理由は LCCの荷物制限にひるんだせいであります。(ちなみに北海道で降り立って、 家人が声をかけた女性たちは、大阪城ホールでのエレカシ35周年のTシャツ を着用していて、一見で同好のお仲間とわかるのでありますが、シャツを見せ びらかしたくてではなく、荷物制限をクリアするために、身に着けることが できものは、何枚も重ね着して、荷物を減らしているといっていました。 皆さん、ご苦労をなさっています。) 一乗寺恵文社の前を通った時には、そういえば編集工房ノアの新刊をチェッ クし…
朝は5時頃になりますと、一度目が覚めることになります。起き出して新聞を とってから、それをふとんのなかで目を通してまた眠ることになりです。 今朝の新聞を手にしましたら、すぐに一面に小沢信男さんの名前を発見することに です。本日の「折々のことば」鷲田清一さんが、小沢さんの俳句をとりあげてくれ ていました。新聞の一面に小沢さんの名前が登場するのは、鷲田さんのおかげであ りまして、前回の掲載は昨年の11月でありました。 vzf12576.hatenablog.com 今回はそろそろ梅雨時期ということもありまして、小沢さんの俳句では一番有名 なものを話題としています。 学ならずもんじゃ焼いてる梅雨の路…
山田稔 (2010年10月17日刊行、編集工房ノア、大阪, 205 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-89271-186-2)このエッセイ集には、多田謡子の父親が登場する:「転々多田道太郎」(pp. 176-202)。【目次】 富来 6 マビヨン通りの店 18 シャンソンの話 30 ニーノさんのこと 46*敬老精神 54 小沼丹で遊ぶ 58 はじめての同人雑誌——「結晶」のこと 64 松川へ 77*前田純敬、声のお便り 96 後始末 110 一徹の人——飯沼二郎さんのこと 134 生島さんに教わったこと 157*転々多田道太郎 176 初出一覧 204
山田稔・黒川創(編) (2023年12月2日刊行、編集グループSURE、京都, 174 pp., 本体価格2,400円, ISBNなし → 版元ページ)さくっと読了。こういうタイプの大学教員はまちがいなく “野生絶滅” している。【目次】第一部 多田道太郎とは何者だったか?[山田稔・荒井とみよ・藤原辰史・黒川創・瀧口夕美・北沢街子]はじめに 9 京大人文科学研究所、鶴見俊輔、「思想の科学」—— 黒川創報告 11 元「脱走兵」の戦後 20 明治学院大学国際学部と加藤典洋 26 現代風俗研究会でのスタンス 33 詩を読む人 37 「親切」の測り難さ 39 惚れ込みと、飽きっぽさ —— 討議の始まり…
フランス語の基数詞(「0」から「1兆」まで)と,それらを使ったものの数え方について書く。
人と海(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 自由人よ、いつでもおまえは海を愛おしむだろう! 海はおまえの鏡。おまえは無限に繰り広げられる 波濤の刃のなかに、おまえの魂を見つめるだろう。 おまえの精神には、海にも劣らぬ苦汁の淵がある。 おまえは喜んでおまえの鏡像の胸中に身を投じる。 おまえはそれを眼と腕で抱きしめる。そして時に おまえの心は、自身のざわつきをまぎらせもする。 飼い馴らしえぬ野生の苦悶の声が立ち騒ぐなかに。 おまえたちには二人とも闇があり、口も堅くなる。 人よ、おまえの深淵の底を測深しえた者はいない。 おお、海よ、おまえの内奥の富を知る者もいない。 それほどに、おま…
21日目のレッスンは、「取り合わせ」と「切れ」について。 取り合わせは、一句に二つのものを並べる技法でしたが、この二物の間にある空間が、「切れ」の空間でもあるのです。 『30日のドリル式 初心者にやさしい俳句の練習帳』神野紗希著より テキストには「十二音+五音(季語)」、「五音(季語)+十二音」の句がいくつか紹介されていたので、私も自分で歳時記から探してみました。 下着干す妻の鼻唄風光る 多田道太郎 黒猫の伸び縮みして風光る 戸恒東人 『今はじめる人のための俳句歳時記』角川書店編より 季語(「風光る」)が気になって選んだ二句。 「風光る」は、春の季語。春光あふれる中を吹く風を光ると感じたもの、…
12月2日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)早熟のベニマンサクを抱きしめる 雅舟 【花】 マルバノキ(ベニマンサク) 【花言葉】 早熟【短歌】 冬晴れのベニマンサクは小さくて少女みたいな真剣な花 別名の「ベニマンサク」の方がぴんとくるでしょう。マンサクは早春に黄色い花をつけますが、こちらは晩秋に赤い花をつけます。この花をみると真剣な少女のまなざしを思うのです。 【季語】紅万作(歳時記になし) 木の葉散る【俳句】木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ 加藤 楸邨 二三子と木の葉散り飛ぶ坂を行く 高浜 虚子 且つ散りて紅葉筏となりゆくも 有山八洲彦 【三行詩】万作科丸葉の木…
小春日和を通り越して、ポカポカ陽気の日。明日からは冷え込みそうだが、棚主になっているローカルブックストアkita.のイベント「本は港」が始まる。https://honmina.com/ 今日はみなとみらいのstory story yokohama で前夜祭。30名限定というので応募したら残念ながら落選😹…まあ仕方ない。 久々に読んだのは、学生時代から愛読していた富岡多惠子さんの3冊。懐かしくなって、小説家デビュー作も引っ張り出しました。 「私が書いてきたこと」 2014年10月10日 初版第1刷発行 発行所 編集グループSURE 「大阪センチメンタルジャーニー」 (1990年11月1日~199…
旅のボヘミアン(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 熾烈に瞳を燃え立たせた予言者たちの部族は、 昨日旅路についた。一行の女たちはてんでに 小さな子をおぶったり、その見上げた食欲に、 垂らした乳に常備した宝を委ねたりしていた。 彼女らが身を寄せあって乗る荷馬車のそばで、 担いだ武器を光らせて、徒歩で行く男たちは、 不在のキマイラたちへの陰鬱な愛惜のせいで、 動きの鈍くなった眼に、空を散歩させていた。 砂に覆われた小部屋の奥に潜む、コオロギが、 彼らが通るのを見るなり、歌声を倍にすれば、 彼らを愛するキュベレーは、緑を広がらせて、 岩場に川を流れさせて、砂漠に花を咲かせて、 この旅…
フランス語のコピュラ文「AはBだ」を取り上げる。ここでは動詞êtreを使ってAとBを結び付けた文,いくつかの非人称文,そして強調構文を取り上げる。
ランキング参加中読書 ランキング参加中イラスト ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ ランキング参加中生きることは物語を描くこと、それは哲学すること ランキング参加中時計が好き 今朝の体重はよく覚えていないのだが、64.4kg位であったか。体脂肪は11,4%だったような。昨日は普通はスポセンに行く日なのだが、眼医者と歯医者にいったので、なんだか疲れてそのまま帰宅。 さて、勝間和代さんのメルマガなどを見ていると、基本音声入力で作成されている。そして、前に自分でも音声入力でここの日記などを書いて(いやしゃべって)みたりした。 一人で住んでいるのに、なぜかトイレの中であったが、なんとなく…
前世(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 私は長いあいだ、海辺の太陽が千の火で 染め上げた広大な柱廊の下に住んでいた。 その大きな柱は、まっすぐ厳かに並んで、 夕暮れは、玄武岩の洞窟と同様に見えた。 大空の姿を映して巻きこむ波のうねりは、 その豊かな音楽に備わった全能の和音と、 私の眼にも照り映えた沈む夕日の色彩を、 厳粛で神秘なる仕方で混ぜ合わせていた。 そこが私の静かな愉悦に生きたところだった。 蒼穹と、白波と、光輝と、全身に香の染みた、 裸の奴隷たちに取り巻かれていたというのに、 棕櫚の葉で私の面に涼を取らせていた彼らに、 唯一できた世話は、私をもの憂くさせていた 痛まし…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: (今週号は休刊) ◆女性自身「今週の本」: (今週号は休刊) ◆女性セブン「セブンズライブラリー」: 8/3 号 5 冊伊丹十三の台所 つるとはな編集部 つるとはな 2,860光であることば 若松英輔 小学館 1,650もっと悪い妻 桐野夏生 文藝春秋 1,760 ②家族じまい 桜木柴乃 集英社文庫 74…
南アルプス市立美術館で「名取春仙」の絵をみた。「生誕130年 名取春仙展」という図録を購入して読み終わった。これは2016年に刊行されている。「冒頭の「ごあいさつ」は南アルプス市長の金丸一元とあった。 2017年 の多摩大学主催シルバー・デモクラシー企画第三弾「山梨ぶどうX講座」で、私も5分ほど石橋湛山を解説したこがある。 南アルプス市中央図書館の「ふるさと人物室」で石橋湛山を学ぶという企画だった。2年落第で大島校長の薫陶。同級生に早川徳次(東京メトロ)、中村星湖(文学者)。書斎にクラーク博士の肖像。早大学部首席(哲学)、中村は英文科首席。特待生。1940年8月25日「日本の未来は明るい。科学…