アーサー・C・クラークのSF小説「地球幼年期の終わり」の中で、「未来からの記憶」という言葉が出てくる。私はこの言葉が好きだ。・・・・・・・・・・・・ 小説の中で、次のような内容が語られる。 ある日、宇宙人の乗った宇宙船が地球に着陸した。しかし、宇宙船からは誰も降りてこない。全世界が警戒して見守る中、宇宙船からは様々な情報が発信される。それは有益な科学技術を地球人に伝えるものだった。こうして姿は見せないものの、宇宙人は地球人から信頼を得ていく。そして長い期間が過ぎた後、とうとう宇宙人はその姿を見せた。その姿は、古くから語り継がれてきた「悪魔」そっくりの姿だった。 宇宙人が長く姿を見せなかった理由…