「アメリカは日本を守らない」--米軍最強という幻想--のつづきです。 永世中立国となるには、自国を守るための防衛力が必要な事はスイスなどの例から分かっていた。 しかし周辺の紛争国に、領土・領海を一切使用させるべきでなく、それを拒絶するための防衛力も必要だとする認識はあまりなかった。 北村氏は、海洋重視の専門家らしく、日本において陸上自衛隊の兵力15万人は多すぎると指摘する。確かに、大陸国と違い、他国と領土を接せず、海に囲まれた日本で陸上戦闘はあまり考えられない。 相手国の攻撃を受けやすい危険な海を、兵員、兵器、物資を輸送するには膨大な艦船が必要で、そんな能力や経験を持つ国は米国以外にない。 そ…