『塔の物語 異形アンソロジー タロット・ボックスⅠ』 井上雅彦(編)/2000年/305ページ 私は、今ここに、少年の日の密かなる愉しみを再現しようとしているのかもしれない。タロット・カードを創ろうというのである。テラー博士よろしく、オムニバスの物語を編んで。一枚のカード、一枚の象徴(シンボリズム)が、一冊のアンソロジーとなる。その最初の手札が、〈塔〉のカードだ。〈塔〉の物語、〈塔〉づくしによる、絵のない絵札――。(編者解説より)煙突、高層ビル、奇怪な建造物、市庁舎、夢の中の塔……。さまざまな〈塔〉が紡ぎ出す13の物語。名手が編む傑作ホラー・アンソロジー! (裏表紙解説文より) 書きおろしホラ…