京都南座の顔見世興行夜の部を観劇。昼に引き続き、満員御礼の看板。昼は四狂言だったが、夜は口上以外は「一力」と「助六」の二狂言のみ。しかも松嶋屋と芝翫の共演による「七段目」に加えて團十郎襲名狂言の「助六」とくれば、芝居好きには堪らない狂言立てである。特に「助六」は去年の歌舞伎座と異なり、共演者を若手にふっているのが特色。去年の事も思い出しながら観劇した。 幕開きは『仮名手本忠臣蔵』から「七段目」。通称「一力」。去年歌舞伎座でやはり松嶋屋の由良之助で観ている狂言。これ程の大役を演じる松嶋屋を、二年続けて観れるのは嬉しい限り。配役はその松嶋屋の由良之助、芝翫の平右衛門、孝太郎のおかる、進之介・隼人・…