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国際金融のトリレンマ

(社会)
こくさいきんゆうのとりれんま

国際金融のトリレンマとは、国際金融政策において、以下に示す3つの政策を同時に実現することができないことを指す。

  1. 自由な資本移動
  2. 固定相場制
  3. 独立した金融政策

この3つの政策が鼎立することはないことは、従来から「矛盾する三位一体(inconsistent trinity)」とか、「不可能な三位一体(impossible trinity)」などとして広く知られた命題であったが、オブストフェルドとアラン・テイラーがこれに「トリレンマ(open-economy trilemma, macroeconomic policy trilemma)」と命名したといわれている。
なお、上記3政策は単に同時実現が不可能である、ということだけでなく、1つを放棄すれば、残りの2つの同時実現は可能である、ということにも注意する必要がある。
すなわち、資本の移動規制によって固定相場と金融政策の独立性を両立させる(例:中国人民元)か、変動相場によって資本移動の自由と金融政策の独立性を両立させる(例:日本円、米ドル)か、金融政策の独立性を放棄して、資本移動の自由と固定相場を両立させる(例:ユーロ)の何れかとなる。

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