英文表記:International Atomic Energy Agency
略称:IAEA
1957年7月29日に国際連合の下に設立された原子力の平和利用促進のための機関。総会と理事会があり、事務局はオーストリアウィーンに置かれている。2015年11月現在、加盟国は167*1である。日本は設立当初から加盟している。
主要な任務として,[1]原子力の平和利用のための研究・開発・実用化の奨励・援助,[2]物資・役務・施設の提供,[3]科学・技術に関する情報交換の促進,[4]科学者・専門家の交換や訓練の奨励,[5]提供した援助が軍事的目的に利用されないよう保障措置の設定,[6]保健・安全上の基準の設定,などが規定されている。
このような任務にもとづき,国際原子力機関は原子力が世界の平和・保健・繁栄を促し,軍事的な利用に供されないよう,多岐にわたる活動を行っており,たとえば核燃料貸与に関する援助・国際的査察方式や安全対策などの検討・国際会議の主宰・国際交流の援助などを行っている。
ウィリアム・スターリング・コウル(1957-1961)→シグバルド・エクルンド(1961-1981)→ハンス・ブリックス(1981-1997)→モハメド・エルバラダイ(1997-2009)→天野之弥(2009-)