Internationalism(英)
外交・安全保障政策上の立場の一。国際主義とも。 字義通り、多国間の対話と相互理解の推進によって問題解決を図る立場。所謂パワーポリティクスを現実主義とするときの理想主義にあたる。 孤立主義や覇権主義の対義語。911以降のブッシュ政権の外交政策(ユニテラリズム)の対義語としても用いられる。
日本国憲法前文に「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と謳う。
なぜウクライナ戦争は起こったのか? ──トッドさんは米国についてどうお考えですか。 トッド 欧州の指導者階級は、米国と足並みをそろえようと躍起になっています。しかし、いまの米国社会を見ると、歴史上類例のない退行の真っ只中にあります。米国が欧州にやって来たのは1944年のことですが、あの頃の米国は、世界の工業生産の45%を占める国でした。生活水準を見ても、米国は欧州の1〜2世代先を行っていました。そんな米国がNATOを作り、私たちをスターリンから守ったのです。 ところが、いまの米国はどうでしょうか。死亡率が上昇し、平均寿命が短くなっています。 フランスと米国を比較すると、米国の平均寿命は6年も短…
【台湾有事を煽る米国と自民・維新・国民!】“押し付け憲法論”日本が米中「代理戦争」に利用される?!戦場になるのは日本「代理戦争」に導く米国の意図~「台湾有事の時、メインで戦うのは日本」アーミテージ発言~ ■「戦争をあおっているのは日本」 防衛増税と敵基地攻撃能力保有に批判や懸念の声相次ぐ 東京新聞 2022年12月17日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/220380 ~~~ 平和主義をうたう憲法を横目に、再び戦争への道を歩むのか。国会での議論もなく、増税による防衛力強化や敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有に道筋を付けた16日の閣議決定。 反戦を訴える人や識者…
(2024/2/17) 『諜無法地帯』 暗躍するスパイたち 勝丸円覚 山田敏弘 実業之日本社 2023/11/22 日本では数万人規模の中国スパイが活動している <はじめに> ・スパイは、あなたのすぐそばにいる。 ・私は警視庁公安部外事課(通称:外事警察)に2000年代から所属していた。外事警察ではスパイテロ対策に従事し、スパイを追跡する「スパイハンター」として、街の中に溶け込んで活動を続けてきた。日本でスパイ対策をしている公的機関はいくつかあるが、外事警察は、逮捕権・捜査権をもつ法執行機関として最前線でスパイと戦っている。 ・加えて、「スパイハンター」として活動している際に、それぞれの場面で…
4官から民へ 帰国した栄一は、慶喜が謹慎していた静岡藩で働くことになりました。ここで栄一は「商法会所」を設置し、パリで得た知識を活かして静岡藩の経済のために尽くします。諸説ありますが、この商法会所は日本で初めての株式会社ともいわれています。 1869年、栄一の評判を聞いた大隈重信の説得により、栄一は新政府の大蔵省に出仕することになりました。栄一はさまざまな改革を行う改正掛を設置してその掛長も兼任し、日本の近代化に大きく貢献します。 この時に度量衡、租税制度の改正、太陽暦の採用、金融制度、郵便制度の整備、銀行の創設、鉄道施設、官庁建築などを手がけました。他にも中央主権国家になるために不可欠であっ…
本書を「『21世紀の資本』がベストセラーになったピケティが、現代の格差の問題とそれに対する処方箋を示した本」という形で理解している人もいるかもしれません。 それは決して間違いではないのですが、本書は、そのために人類社会で普遍的に見られる聖職者、貴族、平民の「三層社会」から説き始め、ヨーロッパだけではなく中国やインド、そしてイランやブラジルの歴史もとり上げるという壮大さで、参考文献とかも入れると1000ページを超えるボリュームになっています。 ここまでくるとなかなか通読することは難しいわけですが(自分も通勤時に持ち運べないので自宅のみで読んで3ヶ月近くかかった)、それでも読み通す価値のある1冊で…
【台湾有事を煽る米国と自民党!】“押し付け憲法論”日本が米中「代理戦争」に利用される?!戦場になるのは日本「代理戦争」に導く米国の意図~「台湾有事の時、メインで戦うのは日本」アーミテージ発言~ ■「戦争をあおっているのは日本」 防衛増税と敵基地攻撃能力保有に批判や懸念の声相次ぐ 東京新聞 2022年12月17日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/220380 ~~~ 平和主義をうたう憲法を横目に、再び戦争への道を歩むのか。国会での議論もなく、増税による防衛力強化や敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有に道筋を付けた16日の閣議決定。 反戦を訴える人や識者からは、懸…
(2023/10/1) 『リスク大国日本』 国防/感染症/災害 濱口和久 グッドブックス 2022/4/18 <トータルディフェンスを支える4つの防衛> ・欧米諸国の多くが、「軍事防衛」「経済防衛」「心理防衛」「民間防衛」の4つが完備されてはじめて国の総合的防衛が達成されるとしている。日本人の多くは知らないが、民間防衛は世界の常識である。 民間防衛(文民保護)は、積極防空(軍防空)に対し、消極防空(民間防空)ともいわれ、諸外国では次のように定義されている。 敵の武力攻撃に対して国民の生命・財産を守り、公共の建物・設備、産業、文化財等を保護し、速やかに救助・復旧を図ることを主目的にする組織的、非…
今回はこのシリーズの続き。 hiroringo.hatenablog.com 司法試験・二次試験・論文式試験の平成元年度の憲法第1問を検討していく。 なお、今回もこの問題を再検討して感じたこと・考えたことを述べていく。 そして、平成19年度・平成9年度の過去問検討で気になっていた「外国人の人権享有主体性」についてもみていく。 ついでに、対比の関係で「法人の人権享有主体性」についても見ておく。 まあ、今回も平成11年度の過去問検討の場合と同様、尻切れトンボに終わることになるだろうが。 9 外国人の人権享有主体性再考_人権の固有性 前回、外国人の人権享有主体性を肯定する根拠の一つである国際協調主義…
第2回は日本国憲法の前文です。 ====前文================================= 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かか…
今回はこのシリーズの続き。 hiroringo.hatenablog.com 司法試験・二次試験・論文式試験の平成元年度の憲法第1問を検討していく。 なお、今回からはこの問題を再検討して感じたこと・考えたことを述べていく。 そして、平成19年度・平成9年度の過去問検討で気になっていた「外国人の人権享有主体性」についてもみていく。 8 外国人の人権享有主体性再考_国際協調主義 少し前に、在監者の人権享有主体性について見てきた。 というのも、人権を「国家が国民に保障する最低限のハードル」として見た場合、未決の在監者・既決の在監者に保障する人権の程度が「その政府の人権の保障の程度」としてみることがで…
画像は立憲民主党代表、ネクスト総理泉健太=京都3区。 立憲民主党の泉健太代表が、米中外相会談に即して、改めて党の外交政策を紹介した。 まず第一に、日米同盟を堅持することが重要である。この同盟はわが国の安全保障の基軸で、信頼と抑止力の向上につながる。しかし、同盟を保持する中で、中国に対する態度も重要だ。中国公船の尖閣諸島周辺における活動の活発化、常態化に対し、立憲民主党は「領域警備・海上保安体制強化法」を制定すると毅然と立ち向かうことを改めて宣言した。 だが、中国との経済的な関係を完全に断つことは現実的ではなく、経済面でのやり取りは継続していくこととなる。だが、中国による南シナ海での力による現状…
(2023/6/14) 『新・図解 地政学入門』 世界の「今」を読み解く! 高橋洋一 あさ出版 2022/12/15 ・よりよい、より広い土地を巡る戦争の歴史=「地政学」を見れば、過去・現在・未来の各国の野心と日本の立ち回り方がわかる! 地政学とは「世界の戦争の歴史を知ること」だ。 ・すべての戦争には、地理的条件による各国なりの「切実な事情」が絡んでいる。 <地政学> ・なぜ、ロシアはウクライナに侵攻したのか。ロシアの「切実な事情」とは何か。 ・そもそも地政学とは何か。本文でも詳しく話すが、ひと言で言えば地政学とは「世界の戦争の歴史を知ること」だ。 地球上のどんな位置にあり、どんな地理的危機に…
ビルダーバーグ会議 イギリスアメリカ合衆国英語 オランダのビルダーバーグホテル。1954年に最初の会議が開かれ、その名の由来となった。 ビルダーバーグ会議(ビルダーバーグかいぎ、英語:Bilderberg Meetings, Bilderberg conference, Bilderberg Group, Bilderberg Club)は、1954年から毎年1回、世界的影響力を持つ人物や企業、機関の代表が130-150人ほど集まり、世界の重要問題や今後の主に政治経済や社会等を主なテーマに完全非公開で討議する秘密会議[1]。会議は、チャタムハウスルールの下に行われる。ビルダーバーグ・クラブ、ビ…
2023/06/06 『ほんとうの憲法 戦後日本憲法学批判』(篠田英朗:著/ちくま新書)を読んだ。ほんとうは憲法記念日に合わせて読もうと思っていた。しかしなぜだか図書館からの連絡が遅れひと月ちかく遅れてしまった。だからといって何の不都合があるわけでもないのだが。 まずは出版社の紹介文を引く。 日本の憲法学では「国民が権力を制限することが立憲主義だ」とされ、「抵抗」を英雄視する物語が延々と語られている。あたかも憲法9条が国際法をも超越した存在であるかのようなロマン主義を流布しつつ、自衛隊や日米安保を否定し、安全保障問題を語ってはいけない裏事情であるかのように扱ってきた。なぜこのような憲法学がまか…