栃木県宇都宮市の大谷寺について取り上げる。バ―ミヤン石仏との共通点が見られ、実際はアフガニスタンの僧侶が彫刻したものと考えられているという。それはなぜか。次の流れで紹介していく。 ・大谷磨崖仏(おおやまがいぶつ)・大谷寺(おおやじ)・大谷資料館と大谷石・菩薩半跏像(伝如意輪観音)・アルカイック・スマイル・アレクサンドロス大王の東方遠征の影響・グレコ・バクトリア王国とインド・グリーク朝・まとめ ■大谷磨崖仏(おおやまがいぶつ)所在は栃木県宇都宮市。 大谷石の巨大な石窟の壁にレリーフ状に仏が彫られている。その数は全部で10体とされる。珍しい技法とされ、彫った岩壁面に粘土を着せている。 平安時代中期…