前回ちょっと書いたエクアドルのワオラニ族(アウカ族)に関して、アレックス・リバス・トレド/山本誠・訳「世界システムとアマゾン先住民──タゲリへの襲撃をめぐって」(四天王寺大学紀要・第46号 2008/9)という論文を読みました。トレドは、メキシコ市立社会人類学高等調査研究センター(CIESAS)社会人類学部門担当官。エクアドル生態学 研究 エコ・サイエンス財団とのプロジェクトにおいて、1999年から2001年にかけてワオラニの調査を行っている人物とあります。 ウォーラーステインの「世界システム論」を援用しながら西欧社会の枠組みに巻き込まれた辺境の未開部族がどうなるか、という論文ですが、そのこと…