ここは世田谷区喜多見にあるお寺、「知行院」です。 下の地図は、世田谷区の図書館の蔵書を参考にしてイラストにしたもので、現在の地図の上に当時のお店を記しました。 知行院の前を東西に通る道は、筏道です。 そして、知行院のまわりにはたくさんのお店がありました。 現在でもお店はありますが、筏乗りたちが歩いた明治時代のころは、この地域の繁華街だったことが想像できます。 知行院の前は、よほどの繁華街だったのでしょう。 このイラストを見ると、お酒を出すお店が知行院の前で三軒あります。 さて、筏流しは秋から翌年の春まででした。 冬の間の木枯らしが吹くなか、大田区の六郷橋から歩いて来た筏乗りたちは、このあたりの…