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和泉元彌

(アート)
いずみもとや

和泉流の狂言師。本名山脇元彌。
昭和49年(1974)東京都生まれ。父は和泉流十九世宗家・和泉元秀。姉は和泉淳子と十世三宅藤九郎(ともに狂言師)。
和泉流二十世宗家を名乗ってはいるが、認められていない。
宗家継承に反対する野村万蔵家を中心とする和泉流職分会との対立が続いていたが、相次ぐ騒動の末、能楽協会を退会処分になった。現在、能楽界ではその存在を完全に無視されている。
したがって、彼の公演はほぼ全て自主公演で、能の間狂言を演じることは絶対にない。公演を認めない能楽堂も多いようである。

略歴

  • 3歳で初舞台、8歳で『三番叟』を披く。
  • 平成2年(1990年)秘曲『釣狐』を披く。
  • 平成6年(1994年)秘曲『花子』を披く。
  • 平成7年(1995年)父・元秀の死去にともない二十世宗家の継承を宣言。
  • 平成10年(1998年)一子相伝秘曲『狸腹鼓』を披く。
  • 平成13年(2001年)NHK大河ドラマ『北条時宗』に主演。狂言師初の大河主演となる。
  • 平成14年(2002年)女優・羽野晶紀と結婚。
  • 同年10月21日、ドタキャン・宗家継承問題など一連の騒動により、社団法人能楽協会を退会処分。臨時総会の決議で、1100対26という大差での処分決定であった。
  • 同年10月30日、損害賠償と退会処分取り消しを求めて東京地裁に提訴。
  • 平成17年(2005年)3月17日、東京地裁において退会処分取り消し請求棄却の判決。
  • 同年11月3日、横浜アリーナにて行なわれた「ハッスル・マニア2005」においてプロレスデビュー。鈴木健想 with 鈴木浩子と対戦、8分54秒、空中元彌チョップ→体固めで勝利。
  • 同年11月24日、計6回にわたる駐車違反の出頭要請に応じなかったとして、駐車違反の容疑で、警視庁交通執行課に逮捕された。(別項参照)

2005年11月24日の逮捕の詳細

2003年4月、東京都港区西新橋2丁目路上のパーキングエリアで、規定の60分を超過して違法に駐車した。元彌氏は警視庁から出頭を計6回求められたが無視し、罰金を支払わなかった。2005年11月24日に、道路交通法違反の容疑で、警視庁交通執行課に逮捕された。元彌氏は釈放後、東京区検に略式起訴され、罰金1万円の略式命令を受けた。
元彌氏は、調べに対して「仕事で忙しかった」などと供述しているという。

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