『早いけれども雑だというのもいけないし、ていねいだがおそいというのもいけない。念入りに、しかも早くというのが、今日の名人芸なのである。 松下幸之助』 高度経済成長期に、町工場から大量生産が可能な大工場へと躍進した先駆者として大活躍した松下幸之助のフレーズです。 作業の標準化は非常にハードルが高かったと思います。 それは、作業の速度は、個人差が大きいからです。 家庭の中でも、何人かで同じことに取り組んでも、作業が早い人と遅い人、丁寧な人と雑な人がいるのが一般的です。 作業の標準時間は、何人かの平均タイムを活用します。そのような流れから、大量生産ラインの速度が決められます。 生産量に応じて、早くし…