どうじだいげーむ 【同時代ゲーム】 (world wide web / critique) Webサイト。「K」さんが運営なさっている。サイト名は同名の長編小説に由来するとのこと。 だが、はてなダイアリー内からの言及率は、その小説よりも高い(と思う)。(2003年末調べ)
><
どうじだいげーむ 【同時代ゲーム】 (fiction/contemporary) 小説。大江健三郎 著。詳しくは"大江健三郎"を参照してください。
同時代ゲーム (新潮文庫)
奥付を見ると昭和55年とある、でもすぐ に挫折したことを覚えている。難解だとの 感想を聞いたのか若い人たちにも読みやす くと、その後、ほぼ同じ話の変奏として、 「M/Tと森のフシギの物語」が出てこち らは読むことができた。 フリーになった後、かねてからの宿題だっ た「燃えあがる緑の木」3部作を読むのを きっかけに、わたしの大江ブームが来たの だが、それでも「同時代ゲーム」は未読だ った。 先日、蓮實重彦と筒井康隆の対談を読んで、 これを絶賛していたので、よし今こそと読 んだのだった。特に難解な第一の手紙は飛 ばしていいとのコメントもあったので、第 二から。 それでも久しぶりの大江なので文章が苦…
今朝も五時四十分起床。熟睡できていなかったのか、しつこい眠気をいつまでも引きずる、そんな感覚があった。 今日も仕事は休みだが、スケジュールの確認など最低限のことだけを朝のうちにこなし、その後は掃除。終了後は読書、と本を開いたものの、二行読むごとに意識を失う、というおかしな状況に。眠気がますます強くなったので、一時間ほど横になった。昼食後もまだまだ眠いので、さらに一時間少々横になって、ようやく多少すっきりした。 その後、妻と長めのウォーキング兼買い出し。葉物中心で野菜などを購入。戻ってからは本を読んだが、今度は意識を失うことなく、きちんと読めた。 夕方からはタイムフリーで「爆笑問題カーボーイ」を…
五時前に目が覚めてしまい、少しウトウトはしたものの、結局五時半には起きてしまった。気合い十分、と起き上がったものの、時間に余裕があり、なおかつ祝日でもあるせいか、朝の身支度の動作も動物たちの世話の段取りもどこか緩慢だったようで、いつもより、かなりもたついた。 春分の日。世間は休みだが、仕事。某IT企業の案件を朝から進めた。なんとか形になったので午前中で終了。昼食後、午後は一時間ほど昼寝。その後は経理処理やら、ノートパソコンの設定変更やら。 夕方、長めにウォーキング。気づいたら吉祥女子中学・高等学校の先まで来ていた。 View this post on Instagram A post shar…
一気に、読んでしまった。 昨日、こう書いた keikoba.hatenablog.com 昨日書いたのは、前半1/3程度読んだところだった。せめて仕事を少しは、と、なんとか手元にある論文のイントロを改訂して送り、夜中、息を止めて読み進め、朝には別論文がrejectされた残念な通知が来ていたけれど、とにかくこの本を読み進めた。 とんでもなかった。 服を着る、ということは社会での約束である、なんていいながら、服にしろ、ペルソナとやらにせよ、我々は複層性の世界をなんとか生きている。句点一つやアクセサリー一つで階層が変わる、解像度の高い、非言語会話を何重にも重ねて、演技なのか、演技でないのか、自分なの…
「生きる演技」(町屋良平著)を読んでいる。とにかく読んでいる。止められない。 www.kawade.co.jp 鳥羽さんのXから知った。 もうこの際はっきり言うと、町屋良平『生きる演技』は過去15年に読んだ長編小説の中で1位。 — 鳥羽和久 KAZUHISA TOBA (@tobatoppers) 2024年3月18日 こんなすごい力が小説にはあるのか。 頭がクラクラする。高校の時、大江健三郎の「同時代ゲーム」を読んだときの、あの、とてつもない、としかいいようのない、世界の複層性が押し寄せてくる。 なんなんだこれは。自分がはっとする文章ですら、ハイライトを引く文章ですら、自分のその反応の意味が…
去年の秋から読んでいる本をしばらく読み進められずにいた。風呂場でちょこちょこ読んでいたから、カバーがよれよれになってしまう。出先で読もうといつも鞄に入れていたのに、読まずじまい。本屋で新しい本を買ってしまうから、喫茶店で時間を潰すときも、新しく買った本を開くのに夢中になってしまう。 読みさしの本は何冊もある。もうこの先読まないかもしれない本も中にはある。でも、去年の秋から読んでいるこの本の迎える終わりを見届けたい気持ちは冷え切らず、3月の、少し日差しを暖かく感じる日曜日に一気に読んだ。 大江健三郎の『同時代ゲーム』のことである。大江は正直あまり好みではないのだけれど、時折、咀嚼しづらさのある(…
五時四十分起床。一ヶ月ぶりの完全休日、とはいえ確定申告をする必要があるから、ほんの少しだけではあるものの、仕事をするようなものだ。 朝のうちはモノクロのマーブル模様に近い、明るいがやや濃淡のはっきりした灰色の雲に空が覆われていたが雪の気配は一切なく、八時を過ぎるとすっきり晴れた。しかし風は強いようで、時折建物や電線を煽るような強い音が響いてくる。気温もそれなりに下がり、体感としても寒い。 午前中は家事に終始。午後からは確定申告。医療費のエクセルファイルへの取りまとめはしてあるので、あとはWebブラウザ上で必要事項を入力するだけ。一時間ほどで済ませることができた。医療費の還付金は13,000円く…
2024/03/04 高橋和巳「邪宗門 上」(新潮文庫)第2部 挙国一致の翼賛体制で大衆・庶民は政治参加する楽しみを得る。窮乏による不満と不安はマイノリティにぶつけられる。 1966年2024/03/04 高橋和巳「邪宗門 上」(新潮文庫)第2部 挙国一致の翼賛体制で大衆・庶民は政治参加する楽しみを得る。窮乏による不満と不安はマイノリティにぶつけられる。 1966年の続き 敗戦。戦争を開始し推進した連中はポツダム宣言受諾とともに店をたたんでしまったが、エピゴーネンたちはルーティンを止められない。法務大臣は政治犯の釈放をしぶり、占領軍が解放を命じるまで収監した。そのために重症の介泉を病んでいた教…
俺は高橋和巳の小説は日本の教養主義者を描いたものだと思う。日本の教養主義は以下のアイデアに基づく。なので、小説やエッセイの主題になっている社会主義と共産主義運動、組織論、政治と文学はかっこにいれたほうがよい。なにしろ21世紀にはそれらの運動はないし、当時のような党はないし、問題設定もないし。1950~60年代の問題設定に引きずられると、この人の小説は回顧趣味にしかならない。 odd-hatch.hatenablog.jp odd-hatch.hatenablog.jp そうすると高橋は戦争に「遅れてきた青年」であり、敗戦と焦土が深刻な開始地点である。たいていの主人公は戦時中の体験がトラウマにな…
* 大江健三郎と柳田国男 1979年に発表された大江健三郎氏の代表作の一つである『同時代ゲーム』は日本における本格的なポストモダン小説の先駆けとして評価される一方で、批評家の小林秀雄氏が「二ページでやめた」と大江氏自身が自虐的に伝えるほどに極めて難解で複雑怪奇な作品として知られています。 同時代ゲーム(新潮文庫) 作者:大江 健三郎 新潮社 Amazon 同作はメキシコに滞在中の歴史家である「僕=露己」が双子の妹である「露巳」に宛てて書き始めた「第一の手紙」から「第六の手紙」までが、あたかも六つの章のように並んでいます。この六通の手紙は「僕」が幼い頃から「父=神主」に教えられてきた故郷の《村=…
個人的な記録として続けている。 自分の知っている人、影響を受けた人、なんとなくそれを記録して覚えておきたいとそんな感じだろうか。 例によって朝日新聞12月31日、18面「2023年亡くなった方々」よりチョイスして一部追加している。 2023年に亡くなった方々:朝日新聞デジタル 訃報 2023年 - Wikipedia 1月10日 ジェフ・ベック(78) 年明け早々、ジェフ・ベックの訃報に接したわけだ。ヤードバーズの三人のギタリストの一人。クラプトンが2代目、3代目がジェフ・ベック、そして4代目がジミー・ペイジか。ヤードバーズの名前はチャーリー・パーカーに由来するなんて知らなかったな。 1月11…
左からトマト缶、トマトソース、トマトピューレ、トマトペースト、トマトケチャップ パスタを作りに立ちはだかる壁がトマトソース。トマト缶なのかトマトピューレなのかトマトペーストなのか。同じトマトだが、量も調理方法も全然違う。「とりあえずビール」感覚でトマト缶を使う人は多いが、それでは真に美味しいパスタに登頂できない。トマトソースを制する者はパスタを制する。 トマトとパスタの恋愛遍歴 トマトはなぜ美味しいのか? 「リコピン」とは トマト缶 ホールトマトとカットトマトの違い トマトソース トマト缶との違い トマトペースト トマトピューレとの違い トマトピューレ トマト缶との違い 【おまけ】トマトケチャ…
大江健三郎は勤勉な作家であった。23歳、東京大学在学中に『飼育』で芥川賞を受賞し、そのまま一般企業に就職せずに作家生活に入った。それ以来、というのはつまり、1957年に文壇にデビューしてから2023年にその人生を老衰によって終えるまで、一貫してかれは作家であり続け、また作家以外の何ものにもならなかった。 文壇全体を見てみると、大学在学中にデビューし、そのまま他の職種を経験せずに作家になった、という、いわば”真の”作家は非常に少ない。近代の文壇では綿矢りさくらいで、有名どころの「文豪」たちを見てみると、たとえば夏目漱石は大学教授を経験しているし、三島由紀夫も東大卒業後大蔵省での勤務を経験している…
読んだ本 山口尚『人が人を罰するということ:自由と責任の哲学入門』ちくま新書 (2023) フローベール『感情教育(上)』光文社古典新訳文庫 (2014) 山川偉也『哲学者ディオゲネス:世界市民の原像』講談社学術文庫 (2008) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『感情教育 上』は400ページ弱まで読み進んだ。このままいけば来週の今ごろは『感情教育 下』を読み終わっているかもしれない。 X(旧Twitter)を地道に続け、フォロワーが2300人を超え、明らかに自分よりも読書量の多い人たちから様々なアドバイスや交流を経て、ますますアンテナの感…
さて、昨夜は紅白というか、ボクシングを見ながら紅白を耳で聴いて、24時前に就寝。 今朝は7時まで寝て(普段は5時起き)、自転車で富田のセブンに新聞を買いに。バッテリーは30%なので、ほぼ電源オフで帰りの上りだけ電動にした。 信毎に比べ、市民タイムスがあの内容で110円は立派だと思う。 さて、去年は8月に働きはじめてからは読書がストップしてしまった。 2023読書 1月 1.人を惹きつける新しいリーダーの条件/ 田原総一郎 2.風樹の剣/ 北方謙三 3.形影ー菊池寛と佐佐木茂索/ 松本清張 4.大島が出来るまで/ 菊池寛 5. 幻華/ 松本清張 6. 十字路が見える/ 北方謙三 7.天路の旅人/…
晴。 起きてから『君に届け』のタニザワトモフミの OP曲が頭の中をぐるぐる廻っているな。昨日アニメで何回も聴いたし、YouTube でも聴いたし。正直、曲だけではありがちなそれだけれど、サビはキャッチーで耳に残るし、アニメ OP として映像が付くと好きだ。 いい天気で40分散歩。頭がぼーっとしていてふらふら歩いていたから、写真なんて一枚も撮れないと思っていた。まあ、どうせ意味なし写真だけれど。 ユッカの花、らしい。 ヨモギ。 昼から夕方までごろごろぼーっとする。 互いに浸透し溶け合う。 # 今年はどういう一年だったかな。ブログ本を作るようになったので、今年の上(かみ)四分の三は、ざっとブログ本…