あまりにも悲しいことが起きて、もう一生立ち直れないと思っても、時が経つにつれまた立てるようになる。それもまた悲しいことだと感じる。 キッチン 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 昨日に引き続き、吉本ばなな著「キッチン」のレビューをしていく。今日話すのは最後に収録されている「ムーンライト・シャドウ」。この作品は2021年に小松菜奈主演で映画にもなっているみたい。 主人公が走る早朝の風景と、グラデーション状に描かれる悲しみが朝もやみたいにいまも漂っている。 (ふわっとした)あらすじ 夜は明ける、悲しみもまた 悲しみはグラデーション (ふわっとした)あらすじ 4年の時を過ごしてきた彼はもういない…