可能を意味する表現。主体の能力による「力量可能」と持てる条件による「状況可能」に分けられる。
「力量可能」と「状況可能」の関係は、自発動作に注目する<主観>と作用対象に注目する<客観>の違いに通じる。可能表現を自力による<主観>と受身からくる<客観>とに分けるために【れ足し言葉】が発生している。
動詞の可能形 →主観と客観の両方が基本。客観が‘れ足し’になりがち。
可能の助動詞:「れる、られる」→受身に由来する客観的な可能
可能動詞「出来る」 →出現を周りから見る客観的な可能
立てる(力量可能) 正当→立てれる(状況可能)
勝てる(力量可能) 誤用→勝てれる(状況可能)
飲める(力量可能) 誤用→飲めれる(状況可能)
『会』:自力会得 能力を身につけている
『能』:条件可能 能力を実現できる
『可以』:許可 規則で許されていること